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評価:
横山 秀夫
朝日新聞出版
¥ 840
(2008-04-04)
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このタイミングで地震関連の書籍を読むことが多い。
何か引かれるものがあるのかもしれない。
こんなことが実際にあったかどうかはわからない。
でも、今回の東日本大震災で、似たような思惑の交錯
我が身一番の行動をした人間は多いと思う。
この中で描かれている、そのままのように。
後に「阪神大震災」と名のついた巨大地震
それが起こった日、N県警では別の事件が発生していた。
警務課長である不破義仁がいなくなった。
不破はノンキャリアから警務課長まで上り詰めた
非常に優秀な警察官だった。
指示は的確で、キャリア組もノンキャリア組も
不破を篤く思っていた。
その彼が、届けも出さずに突如として消えた。
以前不破が署長をつとめていた東山市内での目撃情報もある
五人の男たちにとっては、地震よりも不破周辺の捜索のほうが重要であった。