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評価:
道尾 秀介
新潮社
¥ 1,680
(2009-05)
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本物の悪人、犯罪者はこういうやつなんだろうなぁ。
ただ自分の欲望を満たすために軽々と法を乗り越える。
添木田蓮、楓の兄弟。
父は出て行き、母が再婚したが、その母は亡くなった。
無職で暴力を振るう継父とともに暮らす。
高校を出た蓮は酒屋、レッド・タンで働いている。
店長の半沢は蓮の状況をわかっていて、それでも気安く話しかけてくれる人のいい人。
溝田辰也、圭介の兄弟。
兄の辰也は中学生。心臓の病を抱えていた母は海に行った際に亡くなり、
父は兄弟にとっても以前から知っていた里江という若い女性と再婚した。
そして、父が亡くなった。
里江は本物の母親として心を砕いているが、
辰也は彼女に対し、頑なに反抗を続け、圭介にもそれを強要していた。
似通った二組の兄弟が出会い起こった事件。