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    • 2013.11.17 Sunday
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    • by スポンサードリンク

    結婚

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      評価:
      井上 荒野
      角川書店(角川グループパブリッシング)
      ¥ 1,575
      (2012-03-27)

      好みが分かれると思うけど、個人的にすごく好き。

      静かなのに、激情を感じる不思議な小説。
      「結婚」というタイトルだけど、よくもわるくも裏切られた。

      宝石商をしている男。
      彼と結婚を約束していた亜佐子。
      彼女の指に光るピンクダイヤであるはずの石。
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      キャベツ炒めに捧ぐ

      0
        評価:
        井上 荒野
        角川春樹事務所
        ¥ 1,470
        (2011-09-01)

        小さな町の商店街のなかにある惣菜屋、「ここ屋」。
        お店のオーナーで、実際に惣菜を作っている江子。
        開店当時からの従業員、麻津子。
        従業員募集の張り紙を見てそこで働くことになった郁子。

        アラ還の三人。
        皆独り身だが、彼女たちの性格も抱える事情も様々。

        料理が素朴でとても美味しそう。
        性質の全く違う彼女たちのやり取りは面白い。
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        だれかの木琴

        0
          評価:
          井上 荒野
          幻冬舎
          ¥ 1,470
          (2011-12-09)

          狂気の序章。
          そこで物語は終了する。
          きっかけなんてそんなものかもしれない。
          自覚もきっとこんなものなんだろう。
          狂っていく彼女を自覚しながらも心で否定する夫。

          新居を構えた親海小夜子。
          夫の光太郎は警備会社の営業をしている。
          学校で新体操をする13歳の娘、かんな。

          新しい駅前で美容院に行った。
          ただの営業メール、担当した山田海斗からの何気ない言葉。
          それになんとなく予感を感じながらメールを返した小夜子。
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          つやのよる

          0
            評価:
            井上 荒野
            新潮社
            ¥ 1,575
            (2010-04)

            艶という女性、
            男を魅了して様々な女性から男性を奪ってきた女。
            彼女の断片を、直接関わった男たちの近しい女が
            艶に入り込まれた人生を語る。

            艶のことを直接語っているのは最後の一編、
            艶の最後の夫、のみ。
            あまりに断片すぎて、艶の何に男たちが惹かれたのかよくわからなかった。
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            静子の日常

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              評価:
              井上 荒野
              中央公論新社
              ¥ 1,470
              (2009-07)

              夫を亡くした静子、
              息子の愛一郎、その嫁の薫子、二人の高校生の娘るか。
              四人は一緒に暮らしている。

              ありきたりな嫁姑間の諍いがあるわけでもなく、
              決して仲がわるいわけでもない。

              それでもちょっとだけきしむ時もある。

              静子みたいな人がおばあちゃんだったらいいなぁ!
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              しかたのない水

              0
                評価:
                井上 荒野
                新潮社
                ¥ 460
                (2008-02)

                井上荒野さんの本領が発揮された作品だと思う。
                フィットネスクラブに定期的に通う様々な人たち。
                彼ら、彼女らの生き様、心理、日常を描く。
                それぞれが独立した短編集よりも、
                こういう裏を表現するような、少しずつ繋がっているような物語は
                井上さんにぴったりだと思う。
                思いもかけなかった事実があとからあとから飛び出してくる感じ。

                ただし、読後感はすこぶるよくない。(ほめ言葉)
                自分の中にある不穏さを背後から撫でるように触られている感じ。
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                ズームーデイズ

                0
                  評価:
                  井上 荒野
                  小学館
                  ¥ 480
                  (2008-11-07)

                  私小説?ともとれる本。
                  私、知らなかったよ。
                  井上荒野さんのお父さんが、小説家井上光靖(名前を聞いたことがあるくらい)だったなんて。

                  恋人とは言えないような関係のまま、7年間を一緒に過ごした二人。
                  おたがいをズームー、アームーと呼び合う。
                  「俺たち、仲良しだよね」と言いながら。
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                  あなたの獣

                  0
                    評価:
                    井上 荒野
                    角川グループパブリッシング
                    ¥ 1,470
                    (2008-11-29)

                    どろどろしていて、生っぽいのに、
                    なぜか無機質な印象もある。
                    おそらく、主人公の男、櫻田の性質のせいだろう。

                    井上荒野さんの小説はいつも少なからず毒が含まれているものだけど、
                    この本は今まで読んだ中で一番毒々しかったね。
                    それでいて、文章的にはさっぱりした印象なんだよなぁ。不思議だ。
                    イメージは、コールタールの中に鉄のキューブがずぶずぶと埋まっていく最中
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                    夜を着る

                    0

                      評価:
                      井上 荒野
                      文藝春秋
                      ¥ 1,260
                      (2008-02)
                      タイトルがすごく好きだ。
                      なんだか雰囲気がある。
                      どういうことだろう?と読む気にさせる。
                      表紙に英訳バージョンも載っているのだけど、そちらは
                      「Put the Night On Me」となってる。
                      こっちも好きだ。
                      英訳、和訳共に微妙なニュアンスや空気の違いが必ずある。
                      で、本質的には同じなのだけど、
                      微妙に誤差を感じられる意訳のほうが好きだ。
                      あ、本の内容と全然関係ないね。

                      どうやら、旅をテーマにした短編集らしい。
                      らしい、というのは、井上さん本人が「小さな頃、旅がきらいだった。」
                      で始まるあとがきを書いていたのを読んだからだった。
                      あ、そうか、旅か。とそこでやっと気づいた私は相当鈍い。

                      全体的には悪くはないけれど、印象には残りにくい。
                      でも私の好みである、といった感じ。
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                      不恰好な朝の馬

                      0

                        評価:
                        井上 荒野
                        講談社
                        ¥ 1,680
                        (2006-10-31)
                        短編集。
                        主人公たちは互いに少しずつつながりをもっている。

                        ある団地に住む主婦、その娘の友人、主婦の夫、娘の友人の彼である美術教師、彼らがよく使う喫茶店の女亭主・・・
                        といった具合。
                        それぞれの物語の中で、近しい人意外はあまり具体的には描写されていない。
                        少しだけ登場して、彼らが主人公となった時に初めて抱えている問題を写す、と言う感じ。

                        井上荒野さんの本は日常のちょっとした不穏を書いていることが多い。
                        そういうテーマの本は好きだし、よく読むけれど、
                        この作品は彼女の作品の中では一番物足りないと言うのが正直な感想。
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