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評価:
井上 荒野
文藝春秋
¥ 1,260
(2008-02)
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タイトルがすごく好きだ。
なんだか雰囲気がある。
どういうことだろう?と読む気にさせる。
表紙に英訳バージョンも載っているのだけど、そちらは
「Put the Night On Me」となってる。
こっちも好きだ。
英訳、和訳共に微妙なニュアンスや空気の違いが必ずある。
で、本質的には同じなのだけど、
微妙に誤差を感じられる意訳のほうが好きだ。
あ、本の内容と全然関係ないね。
どうやら、旅をテーマにした短編集らしい。
らしい、というのは、井上さん本人が「小さな頃、旅がきらいだった。」
で始まるあとがきを書いていたのを読んだからだった。
あ、そうか、旅か。とそこでやっと気づいた私は相当鈍い。
全体的には悪くはないけれど、印象には残りにくい。
でも私の好みである、といった感じ。