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    • 2013.11.17 Sunday
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    • by スポンサードリンク

    神変―役小角絵巻

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      評価:
      山本 兼一
      中央公論新社
      ¥ 1,785
      (2011-07)

      歴史物?とは少し違うような。
      今までの山本さんの作品とは少し毛色が違う。

      日本が「国」になる直前の物語。

      とても面白かった。
      文章はかたいのだけど、読みやすく、
      続きは続きは、とどんどん読み進めてしまう。
      強い力を持つためにはそれなりの修行が必要なのだろうけど、
      今の時代にはここまで自分を追い詰めるような人間はもういないんじゃないか。
      人ならぬ力を手に入れた小角でさえ、ひどく人間らしい。
      人間はどこまで行っても人間なのだなあと感じた。
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      赤絵そうめん―とびきり屋見立て帖

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        とびきり屋シリーズ第三弾。
        ええもんひとつの続き。

        相変わらず仲良し夫婦の真之介とゆず。
        とびきり屋も順調に商いを続けている。

        明の時代の焼き物、赤絵。
        華やかな図柄、色彩を用いた「いいもの」

        銅屋が質のいい赤絵を一度に五十売りに出すことになり、
        二人はなんとしてもそれを手に入れようとする。
        が、そこにゆずの父、からふね屋善右衛門がからんでくる。
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        黄金の太刀 刀剣商ちょうじ屋光三郎

        0
          狂い咲き正宗 刀剣商ちょうじ屋光三郎の続編。

          御腰物奉行の父に勘当され、家を飛び出て、刀屋になった光三郎。
          刀が大好きで、嫁ゆき江の父吉兵衛に様々な手ほどきを受けている。

          以前、詐欺の刀で一悶着あった白石瑞祥が、
          黄金鍛えという怪しげな刀で話題になっていた。
          軟い金は、実用の刀には向かない。
          それでも、実戦で刀を使う時代ではなくなったその頃では十分需要が考えられた。

          その業に魅了された勘定奉行の息子、田村庄五郎が瑞祥にまんまと騙された。
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          銀の島

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            評価:
            山本兼一
            朝日新聞出版
            ¥ 1,995
            (2011-06-07)

            明治時代のキリスト教徒
            日本にキリスト教を伝えたせいじゃフランシスコ・ザビエルのご遺体開帳にあわせ、
            遺体が安置されているゴアに向かった。
            ザビエルの伝記を記したいと夢を描く彼のもとに
            降って湧いたような日本語で書かれたアンジロウの手記。

            「ザビエルは嘘つきであり、その言葉を信じてはいけない」
            「ポルトガル国王から多額の献金をうけ、諜報活動をしていた」
            「銀山を奪おうとしていた」

            彼にとって、そして他のカトリック信者にとっても
            その内容は重大すぎて、簡単には信じられない内容であった。
            日本に持ち帰り、その内容を検証することになった。
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            命もいらず名もいらず(上・下)

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              今まで読んだ山本兼一さんの本の中では
              一番面白くなかった。

              主人公は小野鉄太郎高歩のちに山岡家に養子入りし、山岡鉄舟と名乗る男。
              幕末から明治の序盤、激動の日本の中を生きた
              ひたすらにまっすぐで常に自分を高めようと生きた男の一生。

              新聞の連載として書かれたものからなのかもしれないけれど
              山本兼一さん独特の解釈によって描かれる彼の姿ではなく
              あくまで史実をもとにした彼の姿が描かれているように思えた。

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              ええもんひとつ

              0
                千両花嫁」のつづき
                庶民派の道具屋とびきり屋を営む真之介と嫁のゆず。
                今のところ、商いは順調。
                丁稚や手代も仕事をだんだんと覚えてきて、
                真之介とゆずは相変わらず二人一組でいいものを見つけて捌く。

                短編集だけど、一つ一つの物語がしっかり繋がっている。
                歴史上の人物や出来事も絡まって非常に面白い。

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                火天の城

                0
                  評価:
                  山本 兼一
                  文藝春秋
                  ¥ 1,600
                  (2004-06)

                  燃えてしまったのが悔やまれる。
                  この目で見てみたかった!!

                  首尾一貫して安土城製作の話。
                  それなのに、人間を感じる。ドラマがある。
                  山本兼一さんの本は何作も読んできて、
                  ほとんどが信長にまつわる内容なのに、
                  どうしてこんなにバラエティに富んでいるんだろう。

                  信長のために働く番匠、岡田又右衛門
                  安土山を切り崩し、信長の天下統一をなすために重要な安土城製作の棟梁となった。
                  全国から城を作るために集められた人員
                  取って置きの木材、金、職人たち。

                  純粋に築城に命をささげる者がいる。
                  己の権力をかざし、欲を満たすために君臨する信長
                  打倒信長を目指し間者をしのばせる隣国の将軍。
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                  ジパング島発見記

                  0
                    評価:
                    山本 兼一
                    集英社
                    ¥ 1,575
                    (2009-07-03)

                    遠くヨーロッパからキリスト教の布教のために極東の小さな島にやってきた宣教師たち。
                    身も心も、人生丸ごと宗教にかけた男たち。

                    宣教師といえばザビエルしか知らなかったけれど、
                    これだけたくさんの人間がこうやって命をささげてきたのだなぁ。

                    短編集。
                    結末は、歴史。
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                    利休にたずねよ

                    0
                      評価:
                      山本 兼一
                      PHP研究所
                      ¥ 1,890
                      (2008-10-25)

                      あまりの暑さに夏バテぎみってのと
                      時間がないのでしばらく短めに行きます!

                      秀吉に長く仕えてきた千利休が秀吉に切腹を命ぜられるところから始まる
                      彼の半生。

                      長く胸に巣食う異国の女性。
                      高貴な彼女の形見の品は気品があって美しく、
                      その品を間近で見たものはほとんどない。
                      利休は常に大切にそれを身に着けていた。

                      時代をさかのぼって描かれる彼の生涯。
                      美に、茶の世界に魅入られ静かな茶室の中に
                      鮮やかな生の躍動を表現する利休。

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                      白鷹伝

                      0
                        山本兼一お得意の時代物。
                        多分実在した人をモデルにしているんだと思う。
                        少し前の本だからか、最近のものに比べると内容も文章も堅め。
                        すごく読み応えのある本だった。
                        雰囲気やストーリーの作り方は、「雷神の筒」によく似ていると思った。
                        そう言えば、立場もほぼ同じ。
                        信長に仕え、信長が欲するものを作り上げる。

                        ただ「雷神の筒」の主人公と違うなと思ったのは、
                        主人公の鷹に対する情熱が信長への奉公心を上回っているところ。
                        誰よりもいい鷹を育て上げ、信長から「天下一」の名も受け、
                        人としても進言できるほど信長から一目置かれている。

                        時代が時代だけにやっぱり戦いがメインで、
                        終始緊張感のある文章だったけど、
                        主人公の誠意の見せ方だったり、鷹への情熱だったり、
                        ほのかな恋心だったりが
                        程よくやわらげてくれていた。
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