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評価:
山田 詠美
新潮社
¥ 1,575
(2009-06-30)
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すごくよかった!
思春期から若者になるまでの四人の幼馴染たちの物語。
読み手の年齢によって描く印象が異なるんだろうな、と思った。
誰もが必ず通る道。
強い性への好奇心、伴う感情、秘め事の後ろ暗い雰囲気
大人は隠そうとする。教えてはくれない。
だから、自然発生的に生じる彼女らの中の思いや行動を
仲間の中で解消していく。
主人公は、仁美。
7歳の時に静岡県美流間市に越してきた。
そこでであった心太(テンちゃん)、千穂(チーホ)、無量(ムリョ)と知り合い
彼らと密な信頼関係を作っていく。
仁美は初めてテンちゃんに会ったときから囚われた。
テンちゃんは強く、リーダーシップがあり、どんな大人からも子供からも慕われた。
誰もが彼に近寄るが、いつも一緒にいるのは仁美たちだった。
直接的な性描写はほとんどないのに、すごくエロい。(いい意味で)