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評価:
川上 未映子
文藝春秋
¥ 1,200
(2008-02-22)
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今回図書館にいったら、自分的に大豊作でうはうはだった。
これも、その一つ。
読めるのはいつになるかなぁ、と思っていたけれど
予想よりずいぶん早かった。
芥川賞受賞作。
読んでみて、「ああ。これなら芥川獲れるな」と思った。
一番ストーリーがストーリー然としている。
これならあらすじ書けるぞ。
「わたし」は東京に住んでいる。
大阪に住む姉の巻子、その娘緑子がしばらく東京に来て「わたし」の家に泊まることになった。
巻子は銀座の病院で豊胸手術を受けるために上京した。
緑子は大人になる過程の少女。言葉を発しなくなっていた。
意思を伝えるのは文字で。
緑子の日記と、「わたし」目線から見た出来事で綴られる。
緑子は子供は作らないと決めている。
危険を冒して胸を膨らませようとする母のこともわからない。
いろいろなことがうまくできない。もどかしい。
言葉にも行動にもならない。
ただ素直に綴るのは日記の中でのみ。