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評価:
本谷 有希子
新潮社
¥ 1,365
(2006-07-28)
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本谷有希子という名前は劇団の方で初めて知った。
その後で、小説も書いてることを知り、ついでに芥川まで受賞していることを知って驚いた。
こんな作品を書く人のステージはどんななのだろう。
TVで、「理解できない」「狂っている」と評されているのを聞いたが、
ますます見てみたくなった。
寧子は感受性豊か。鬱病。無職。過眠。
彼氏の津奈木の家に転がり込んでいる。
定期的に訪れる鬱の波に毎度生活やら人生やらをめちゃくちゃにされながら生きてる。
津奈木は何もしない。言わない。
寧子の思うがままに吐き捨てられた罵詈雑言を受け流し、
毎日ちゃんと会社に行く。
今回の波はでかかった。
ひたすら寝て過ごす彼女のもとに、
津奈木の元カノだという女が現れる。
津奈木は優しいから、出て行けとはいえない。
自分とよりを戻したいと思っても、いえない。
だから、とりあえず家を出ろ。働け。バイトはここで。
なんとか津奈木とよりを戻したいらしい。