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評価:
天野 作市
講談社
¥ 1,575
(2009-04-21)
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借りる本がなかったから、たまたま目に留まったものを借りてみたんだけど、
うーん・・・、正直全然わからなかった。
文章はすごく上手だと思う。
人によって上手く使い分けられているし、心情も読み取りやすい。
構成もきれいだと思う。
だから、むやみに悪かった!とはいえない。
だけど、納得できない所がありまくる。
同じ精神病棟で入院中に知り合った今村とナツタカ。
今村の恋人であるという響子から突然電話がかかってきて、
今村が死んだと伝えられる。
生前、ナツタカと今村はある約束をしていた。
今村の書いた文章を元に、ナツタカが小説を書くという約束。
その文章を響子が持ってきた。
だいぶ回復していた所で出会った酒井(男)と和久井(女)は
出会ったライブの帰りそのままナツタカの家に泊まりこんできた。
そこでナツタカが長い間放置していた今村の雑誌を見つけ
酒井と和久井は順番に読んだ。
読んだ後は今村の信奉者になっていた。
ナツタカ自身もすでに小説として完成しているようなその文章を読み始め
ナツタカが知っている今村とかつての今村との差異に驚きつつ読み進めた。