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評価:
愛川 晶
幻冬舎
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(1997-07)
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愛川さんの名を最近よく目にするものだから
気になって読んでみた。
んー。王道というか、見たことがある感じのミステリーサスペンスって感じかな?
何の情報もなく、先入観なしに読んだら
きっちりだまされちゃったけど!
最後は想像以上に切ない終わり方になった。
あと、主人公、いるの?っていうくらい影がなかった。
出番もなければ見所もない・・・。
読者と同じ視線に常にいる、それだけの存在で終わってしまったような気がする。
赤い頭髪の、記憶を失った女性。
血だらけのナイフを持ってさまよっていた。
状況がまったく把握できない中、自分の名前さえも忘れてしまっていることに彼女は気づいた。
混乱しながらも、持っていたものから自分の名前が「早川」であることを知る。
睦子社長が営む便利屋で働く恒平。
年中酔っ払っているアル中のガンさんと仕事を共にする。
ガンさんの素性は知れない。ただ怪しげなことに関しても何かと知識を持っている。