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評価:
森 博嗣
幻冬舎
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(2000-06)
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迷宮百年の睡魔の前作。
これも、こっちを先に読むべきだったな。
なんだかそういうのが多い。
ハードブックのシリーズ物は順番がわからないのが辛いな。
迷宮百年よりも、少し前の話。
車のナビゲータが故障して、往生することになったサエバ・ミチルと
相棒のウォーカロン、ロイディ。
食料を求めてさまよっていると、マイカ・ジュクという老人に出会う。
彼に案内されて、ルナティック・シティに招かれたミチル。
百年ほど外界と乖離して、独自の世界を歩む完全な町。
人は死なない。大怪我をしたり、病気をしたりすると「永い眠り」につく。
貧富の差がないために争いも犯罪も起きない。警察もない。
そんな街の女王がデボラ・スホだった。
コールドスリープを繰り返し、実際の年齢の半分ほどにしか見えないデボラ
女王は宮殿から出ない。
すりこまれた宿命を背負ってそこにいる。
ミチルは神に導かれた二人目の人間だといわれる。
一人目は、しばらくそこに住んでいると聞かされる。名前は、マノ・キョーヤ。
マノ・キョーヤはミチルが復讐する約束の人間だった。
そんな街で、デボラの息子、ジュラ王子が殺された。