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評価:
佐藤 多佳子
文藝春秋
¥ 1,450
(2010-12-09)
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佐藤多佳子さんはかなり前から大好きな、大好きな作家さん
なのにカテゴリがなくてびっくりした・・・!
以前のものはすべて購入していたから
ここに書いていないのもおかしくは無いのだけどそれにしても!
久々に読んだらしいけれど、
すっと自分の中に違和感なく溶けていく感じ。
学校と音楽をテーマにした四小説のうちの最後の一編、らしい。
牧師の父、同じく牧師であった祖父を亡くした祖母と暮らす鳴海。
宗教、音楽(オルガン、賛美歌)に幼い頃からどっぷり浸ってきた彼。
キリスト教を信仰しているわけでもないが、キリスト教の学校に通い
自分を戒めるようにさらに自らを浸していく。
父はいつでも正しく、優しい。
母はキリスト教でいう禁忌を犯して出ていった。
オルガン部では一番の腕を持つ鳴海。
その彼が気になってならない天野のオルガンの音。