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    アンボス・ムンドス

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      評価:
      桐野 夏生
      文藝春秋
      ¥ 1,365
      (2005-10-14)

      好みではないけれど、すごくいい小説だと思う。
      短編集。
      「小説」らしい小説。
      そういえば最近の小説って比較的爽やかなものが多いなぁ。
      悩みを描くものもあるけれど、それも含めて穏やか。
      悩んでいる自分を恥ずかしいと思ったり、嫌悪感を持っているからだと思う。
      ここまであからさまに敵意や劣等感や差別意識や嫌悪感を前面に出す
      それから引き起こされる物語を描く小説って少ないような気がする。

      「植林」
      太り気味で美しくもなく、嫁にも行かず、実家に寄生してバイト暮らしをする女性が
      過去に起こった大きな事件に知らずのうちに関与していたことを知り、偏った自尊心を得てしまう話

      他六篇
      「ルビー」
      不況により、ホームレスになった若い男は「ルビー」と名乗るホームレス寸前の女性と出会う。
      ホームに連れて行くが、独自のルールにより、女とは長くいられない。共に出て行くことを誓うが・・・

      「怪物たちの夜会」
      田口の不倫相手として九年付き合ってきた咲子。結婚と言うエサをちらつかされてひたすら待つが
      一向に離婚する気配のない田口に業を煮やす。後がないと知った咲子の強烈な行動。

      「愛ランド」
      同じ会社で働く3人の女たち。二人は独身で、一人は夫に愛想をつかしている。
      毎年恒例にしている旅行、今年の行き先香港であることがきっかけに壮大な告白物語が始まる。

      「浮島の森」
      父親に著名な作家を持ち、その父と離婚した母、母と再婚した同じく作家の義理の父、
      実の父の再婚相手との交流、全てを見ながら全てに参加していなかった記憶。

      「毒童」
      実の母、その再婚相手の義父、彼らの息子とともに寺を営む(?)袈裟子。
      義父の威張り具合に鬱屈を抱えていた。自分の本当の父親は著名な作家なのに、と。
      袈裟子の恨みがある童を引き寄せる。

      「アンボス・ムンドス」
      四年前、小学生の女の子が崖から転落して死亡する。その周りでは彼女の友人が歌を歌って励ましたと言う。
      その世界の裏側では担任の女教師が不倫旅行をしていた。不祥事が先行し、明るみにでなかった真実。

      どれもよかった。

      にしても、どろどろ。
      人間って汚いなー。


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