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評価:
森 博嗣
文藝春秋
¥ 1,450
(2006-08)
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ある不思議な店?料亭?をテーマにしたアンソロジー。
森博嗣のこういう類の本は初めて読んだ。
けっこう好きな類。
ただ、謎が多すぎる。
テーマからして謎に満ちている感じなので、
それをわかった上で読むなら面白く読めると思う。
森博嗣といえばシリーズ物という印象が強くて、
面白いと薦めてくれる人はいたものの、実は最近初めて読んだ。
ここ数ヶ月以内のことだと思う。(遅
スカイ・クロラシリーズの一冊を読んだ。
で、読み始めてタイトルは違うがこれはきっと映画スカイ・クロラの原作だろう!と思ったら
実はシリーズ物だったというオチ。
そっちは正直あまりおもしろくなかった。
だから今回はある意味リベンジ。
これで納得いかなかったら他のは読まなかったと思う。
これはわりと好きだったので、及第点。他のも読んでみようと思った。
雰囲気がいい。
謎の美人女将が営む(?)毎回場所の違う店。
そこで食事をとることができ、毎回その席に違う女の子が付き一緒に食事をする。
女の子についての個人的な話は聞いてはいけないことになっている。
年齢もばらばら容姿の印象もばらばら
相手が話していることをただ聞いていることもあれば、
討論を交わすこともあり、
全く話さないこともある。
共通しているのはそろって相手に不快感を与えない程度には美人で
非常に美しく食事をするということ。
こういうの、もし実際存在したらそれこそ森博嗣みたいな大学(准)教授とか
会社の幹部クラスの人とかが喜んで使いそう。
暇と金をもてあまして人付き合いに疲れているような人が。
店の正体は不明なままでいいのだけど、
個人的にはその店に行った人が具体的にどうなったのか
もうすこしヒントがあると嬉しかったな。