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    • 2013.11.17 Sunday
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    ゆれる

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      評価:
      西川 美和
      ポプラ社
      ¥ 1,260
      (2006-06)

      本屋で山積みになっていた作家さんの本だったので気になって読んでみた。
      これからが気になる作家さんかも。

      フォトグラファーとして成功した早川猛。
      彼は母の法事に出席するために実家に帰ってきた。
      ガソリンスタンドを経営する父とはそりが合わず、
      温厚で優秀な兄を胡散臭く思い、
      田舎を憎んで都会に出た。
      ガソリンスタンドは兄が継ぎ、
      そこでバイトとして働いているかつての猛の彼女、智恵子と再会する。

      猛の兄、修は智恵子が好きだった。
      智恵子もなんとなく修と一緒になるのだと思っていた。
      それを猛は知っていながら、再会した智恵子と寝た。

      その次の日三人で出かけた渓谷で、智恵子は命を落とす。
      兄弟の確執。
      父の世代から実は受け継がれていたもの。
      本人はそれとは気づかなかったものもある。
      一方的な妬み、嫉み。
      おとなしい兄、稔が本当は何を考えていたのか猛は知らない。
      気づいていたのは、智恵子のみ。

      皆が稔を慕い、対峙すると自分が悪かったかのように思えてきてしまうよう不思議な人間。
      完全な人間なんて、いない。
      全てを許せる人間なんて、本当はきっといない。
      どれだけうちに溜め込めるかが、勝負。
      溜め込めないような猛のような人間は、きっと人を殺さない。

      語り口が次々に変わる。
      猛から智恵子へ、猛の父勇へ、猛の伯父であり弁護士の修へ、稔へ、そして猛へ、
      最後に完全に部外者の岡島洋平へ。

      最後まで被害者の気持ちがわからないままと言う方がありがちだけど、
      私はこうやって書かれていたほうがすっきりして好きだなぁ。
      もちろん場合によりけりだけど。

      それぞれから見た人間像が少しずつ異なって面白い。

      猛は本当に正直だなぁ。告白シーンはけっこう圧巻。


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        • 2013.11.17 Sunday
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