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    • 2013.11.17 Sunday
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    タペストリーホワイト

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      評価:
      大崎 善生
      文藝春秋
      ¥ 1,350
      (2006-10)

      大崎善生さんの本を読むのは本当に久しぶり。
      何年ぶりだろう?っていうレベル。
      以前は素直で感情的な文章が好きで、よく読んでいたけれど、
      その後趣味が徐々に変わってきてあまり手をつけなくなってきていた。

      久しぶりに読んだけれど、以前のものよりもよくない。
      あまり内容がない物語に感じた。

      1970年代に起こった学生運動。
      主人公、洋子には優秀な姉がいた。
      北海道内随一の高校に進学した姉の高校は大学で発生した学生運動が飛び火した数少ない学校のうちのひとつ。
      おそらくその活動に彼女自身も共鳴していた。加担していたかは別として。
      東京の大学に進学した姉は、学生運動のセクト内抗争に巻き込まれ、殺された。
      洋子は姉と同じ高校に進学したが、
      その高校は姉の世代が残した爪あとにより、自由を奪われていた。

      姉の痕跡を追うように東京に進学する洋子。
      恋人よりも親友のようにお互いを愛する存在ができたが、
      その彼も学生運動で殺される。
      虚無を描きたかったのかな?わからない。
      それにしては、すこし薄っぺらい。
      タペストリーを日本語で言うと「つづれ織り」と言うらしい。
      つづれ織りのように意思が絡まってできた大きな存在というよりは
      私の知っているイメージするタペストリーのように絡まりあっているのに薄っぺらい
      ただ壁に掛けるだけの象徴的なものという印象しか受けなかった。

      愛する、尊敬する人物を二人も、同じ抗争で失った洋子は
      自殺まで図ろうとするほど追い詰められる。
      そこから少しずつ這い上がっていく。
      なんのために?
      何かを悟って上がっていくようには見えなくて、余計わけがわからなくなった。

      うーん、しばらくは読まないかも。


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