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    • 2013.11.17 Sunday
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    追伸

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      評価:
      真保 裕一
      文藝春秋
      ¥ 1,500
      (2007-09)

      手紙オンリーではがされていく出来事の全貌。
      さすがだなぁ。よく、こんな書き方ができるなぁ、ととにかく感嘆する。

      十年間の結婚生活を経たある夫婦のやりとり。
      夫の悟は仕事でギリシャに赴任している。
      妻の奈美子は一緒に行くはずだったが、運悪く事故にあってしまい、
      やむなく悟だけ先に行って待っている、はずだった。

      そんな奈美子から電話で「離婚してください」と言われた悟。
      頭を冷やしなさいと諌め、一週間が経った頃、彼の元にエアメールが届く。奈美子から。

      全て手紙の中でのやり取りからつかめる事実。

      彼女が唐突にそんなことを言い出したことに驚きながら、
      悟も返事を出す。
      奈美子は、彼女の実母と距離があることをしたためる。
      それは彼女が女になった時から始まり、その原因はおそらく母の母、奈美子の祖母が原因ではないか、と。


      祖母と祖父の関係がどんなものであったのか、
      祖母は昔どんなことをしでかしたのか、
      調べようとした奈美子。

      そんな折、祖父が亡くなる。彼の部屋を整理していた時に出てきたのは、
      祖父と祖母の交わした手紙の束だった。

      世代を超えて、リンクする二つの夫婦関係、事件。
      何かを感じ取っていた奈美子の母親は
      醜く擬態することでそれをかわしていた。

      最後の最後まで、なんで奈美子はこんなこと言ってるんだろう?と
      不思議でならなかった。
      祖父母の手紙を悟に送りつけたときも、なんで?と理解できなかった。
      その先に見えた不思議な一致。
      不器用に自分を縛り付ける奈美子。

      すごいなー。
      こんなふうに状況を詳しく手紙になんて書かないかもしれないけど、
      こういう形でちゃんと読者に内容を理解させるのがすごい。
      自分に関係のない手紙って読むのが退屈になってしまうものだけど、
      この本は全く退屈しなかった。


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