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    • 2013.11.17 Sunday
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    どこから行っても遠い町

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      評価:
      川上 弘美
      新潮社
      ¥ 1,575
      (2008-11)

      ものすごく大好きな作家さん、川上弘美さん。
      雰囲気だったり、展開だったり、
      基本的に何を読んでも私のツボに入る。
      のに、カテゴリーになかった!どれだけ読めてなかったんだ?

      商店街のある町に生きる人間たちの短編集。
      戻ったり、進んだり、
      嬉しくなったり、後悔したり
      でもどことなく人間らしくない達観した雰囲気がある人々。

      キーパーソンを介して少しずつ繋がっていく。
      他の人の眼を通して語られた出来事が
      本人やまた別の人を介して事実が語られる。
      こうやって歴史はつむぎ上げられるんだろうな。

      私が一番好きなのは、
      魚屋を営む平蔵さんの亡くなった奥さんが主人公の
      「ゆるく巻くかたつむりの殻」
      人々の記憶の中で生きる美しくて哀しい女の人。
      ちょっとした情景だったり、主人公たちの琴線にひっかかるような会話だったり出来事だったり
      そういうのがすごく綺麗で美しい。

      周りから見たらどろどろとした三面記事のような出来事に見えても
      本当は、こういう人でこういう出来事があって・・・というのが語られると
      まるでそれが違う出来事のように見える。

      物事の多面性やマイノリティーを肯定する。
      でも普遍性、感情がちゃんとそこにある。

      哀しい人が多い。
      怖いと評される母親に似てくる女の子、
      愛しい人を続けて亡くし、子供を作ることを放棄した夫婦。
      物事を決定したがる女性の間をふらふらとさまよう男。
      本当に好きな人と幸せになれない男。
      だけど、すごく愛おしい。
      すごくよくわかるから、哀しい。

      また読みたい。


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