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    • 2013.11.17 Sunday
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    生きてるだけで、愛

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      評価:
      本谷 有希子
      新潮社
      ¥ 1,365
      (2006-07-28)

      本谷有希子という名前は劇団の方で初めて知った。
      その後で、小説も書いてることを知り、ついでに芥川まで受賞していることを知って驚いた。
      こんな作品を書く人のステージはどんななのだろう。
      TVで、「理解できない」「狂っている」と評されているのを聞いたが、
      ますます見てみたくなった。

      寧子は感受性豊か。鬱病。無職。過眠。
      彼氏の津奈木の家に転がり込んでいる。
      定期的に訪れる鬱の波に毎度生活やら人生やらをめちゃくちゃにされながら生きてる。

      津奈木は何もしない。言わない。
      寧子の思うがままに吐き捨てられた罵詈雑言を受け流し、
      毎日ちゃんと会社に行く。

      今回の波はでかかった。
      ひたすら寝て過ごす彼女のもとに、
      津奈木の元カノだという女が現れる。
      津奈木は優しいから、出て行けとはいえない。
      自分とよりを戻したいと思っても、いえない。
      だから、とりあえず家を出ろ。働け。バイトはここで。
      なんとか津奈木とよりを戻したいらしい。
      ここまで作品に自己投影している作品を久しぶりに読んだ。
      自己投影であってほしい。
      正常な意識をもって正常な行動ができる人に、
      異常な人間の心理をここまで読み砕かれたら、怖い。

      学生時代のあだ名がエキセントリック子(略してエキ子)だっただけあって
      彼女の行動はすさまじい。
      状況のぶち壊し方がハンパない。爽快なほど。
      真冬の夜、路上で、素っ裸で男を待つ25の女ってどうよ?かっこいいよ。

      最初は、口悪いなー。考えひねくれてるなー。とだけしか思えなかったが、
      外に出た時の彼女の行動はすごく愛おしい。
      思いがパワーがすさまじすぎる。
      瞬間出力がそのまま行動にでて、
      自分でさえも何がしたかったのか、何を考えていたのかわからなくなるほど。

      でも、最後の自分語りのところで、感情移入してしまう。
      一緒に疲れてよ。
      あんたがあたしと別れたかったら別れてもいいよ。でもあたしはあたしとは別れられないんだよな、
      いいなあ、津奈木。わたしと別れられて、いいなあ。

      泣ける。


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