<< さいはての彼女 | main | 同級生 >>

スポンサーサイト

0

    一定期間更新がないため広告を表示しています


    • 2013.11.17 Sunday
    • -
    • -
    • -
    • -
    • -
    • by スポンサードリンク

    夏の魔法

    0
      評価:
      本岡 類
      新潮社
      ---
      (2005-05-19)

      何となく気になったので手にとってみた。
      本岡類さんの本初読了。
      とてもおもしろかった。

      脱サラして、那須高原で牧場を営む高峰俊彦。
      高峰なりの放牧のやり方が板についてきた四年目、
      彼の元にかつての妻から連絡が入り、十九歳になる息子、悠平が彼のところに滞在することになった。

      牧場は体力仕事ということは何となく知っていたけれど、
      具体的にどういう毎日を送っているのかなどは全く知識がなかった。
      牛の世話をきちんとして、そこから利益となる牛乳をとり、
      そういう時が来ればそれを肉牛として売る。
      大切に管理をするけれど、命として扱うけれど、それはあくまで商品。

      若い人間は若い風を吹き込む。
      変わるのは若い人間だけではなく、
      その父親や周りの人間も変える。
      元来の繊細な性格が災いして引きこもりになった少年。
      どうしていいかわからず手をつけられずに甘やかした母親。
      長らく息子と遠ざかっていた父親。
      生まれながらの牧場一家の主。
      切ない罪の意識を抱える獣医師。

      それぞれの過去や意識や考え方はいろいろ。
      違うものに触れることで感化されて変化していく。

      小さな波を逃さないように待つことも重要。
      命を大切にすること、自分のできることを何でもいいからやってみること、
      自分の足で立って自分の道を切り開いていくこと。

      都会にいるといろんなことを忘れそうになる。
      それは、私も一緒。
      便利だからこそ、自分の手元につくまでの様々な人や命や努力の存在が希薄になる。

      高峰の思考はあっちへいったりこっちへいったり
      普通の思考回路なのが妙に新鮮だった。
      どこかへ向かおうと明確なのではなく、迷いながら生きている感じがよかった。

      悠平の成長の様子もすごくほほえましかった。


      スポンサーサイト

      0

        • 2013.11.17 Sunday
        • -
        • 02:32
        • -
        • -
        • -
        • -
        • by スポンサードリンク

        コメント
        コメントする









        この記事のトラックバックURL
        トラックバック
        PR
        calendar
              1
        2345678
        9101112131415
        16171819202122
        23242526272829
        3031     
        << August 2020 >>
        selected entries
        categories
        archives
        recent comment
        recent trackback
        links
        profile
        search this site.
        others
        mobile
        qrcode
        powered
        無料ブログ作成サービス JUGEM
        JUGEMのブログカスタマイズ講座