<< 盗聴 | main | 塩の街 >>

スポンサーサイト

0

    一定期間更新がないため広告を表示しています


    • 2013.11.17 Sunday
    • -
    • -
    • -
    • -
    • -
    • by スポンサードリンク

    刻まれない明日

    0
      評価:
      三崎 亜記
      祥伝社
      ¥ 1,680
      (2009-07-10)

      「失われた町」とリンクする物語。
      厳密に言うと少し違うみたいと最後にあった。
      「失われた町」はこの感想文ブログを始める前に読んだから、
      もう内容がおぼろげになってしまった。

      町の姿だけは変わらず、その中にいた人々が忽然と姿を消す。
      ある日、突然それは起こる。

      十年ぶりにある町に戻ってきた沙弓。
      彼女はかつて失われた町で一人だけ消え残った人間だった。
      時折彼女をかつての思い出なのか出来事なのかのフラッシュバックが襲う。
      記憶を失ったその町に戻った彼女は歩行技師と呼ばれる人間と出会う。

      戻らない町。なのに不思議なつながりがが町には残っていた。
      図書館の第五分館。
      失われた場所にあり、そこから定期的に貸し出し便りが届く。
      消えてしまった人間から届くリクエスト曲を放送する「ひかりラジオ」
      誰も乗っていない明かりだけが届く深夜のバス。

      三崎ワールド全開。
      どうやったらこんな物語を思いつくのだろうなぁ。
      ぐいぐいと引き込まれていく。
      何が原因なのか、どうやったらそれが終わっていくのか最後の最後までわからない。
      原因は人々の思念。
      余剰思念がインフラ化し、人々はそれの恩恵にあずかっている。
      その代わりに起きるようになったのがおおよそ三十年に一度の「消失」

      消失から十年経った町ではいろいろな変化が起こっていた。
      目に見えないながらも大切にしてきたつながりが完全に絶たれようとしている。

      つながりを失っても、次に繋がるように。
      感性のある人間、消失に関わる人間たちが積極的に動き希望を与えていく。

      この仕組みの話、まだ続きそう。なんとなく。

      「失われた町」では消失が穢れということになっていたけれど、
      事情が特殊なこの町ではそういうことがなかった。
      温かく、優しい物語。


      スポンサーサイト

      0

        • 2013.11.17 Sunday
        • -
        • 02:22
        • -
        • -
        • -
        • -
        • by スポンサードリンク

        コメント
        コメントする









        この記事のトラックバックURL
        トラックバック
        PR
        calendar
              1
        2345678
        9101112131415
        16171819202122
        23242526272829
        3031     
        << August 2020 >>
        selected entries
        categories
        archives
        recent comment
        recent trackback
        links
        profile
        search this site.
        others
        mobile
        qrcode
        powered
        無料ブログ作成サービス JUGEM
        JUGEMのブログカスタマイズ講座