<< ミッキーマウスの憂鬱 | main | 武士道シックスティーン >>

スポンサーサイト

0

    一定期間更新がないため広告を表示しています


    • 2013.11.17 Sunday
    • -
    • -
    • -
    • -
    • -
    • by スポンサードリンク

    【元職員】

    0
      評価:
      吉田 修一
      講談社
      ¥ 1,365
      (2008-11-05)

      うん、私の知っている吉田修一さんといえばこういう感じ。
      この小説は全然ほのぼのではないけど、
      人間の心理を描く様子はイメージ通り。

      一人でタイに観光にやってきた片桐。
      最高級のホテルに宿をかり、現地の屋台で食事を摂る。
      ひょんなことから武志という現地にすむ日本人の青年と出会う。
      武志は「羽を伸ばしたいでしょう」といってミントという素敵な若い女性を片桐に紹介した。
      ミントと過ごす夢のような日々。

      現実は全て日本。
      いつか戻らなければならない。
      本当は妻と一緒に来るはずだった。
      ただの会社員である自分がこんなに贅沢に金を使えるはずじゃない。本当は。
      タイでの夢、現地での過去の現実を交互に描く。
      タイでも現実はまわりをまわっている。
      ミントは稼ぐために片桐と行動を共にしているし、
      武志だってタイに来る「金をばらまこう」というように見える日本人に辟易しながら
      男娼のような仕事もしている。

      きっかけはささいなことだった。
      ささいなことが大きな取り返しの付かないことになってしまった。
      だけど、誰かのせいではなく、間違いなく自分のせい。
      妻まで巻き込み、好きなように要らないものを買った。

      帰ったら、きっと、地獄が待っている。
      今たっているのは崖の上。
      知りながらも、逃げたくなる。

      よくわかる。けど、痛い。
      目をそらしたくなってしまう。
      多かれ少なかれみんな持っている隠し事がすごく大きくなってしまった。

      ラストは少し、意外だった。
      でも、すごく上手い。
      新聞やテレビで逮捕された人間のふてぶてしい様子をみることがあるけれど
      あれはきっと片桐と同じようになってしまったんだろう、と。


      スポンサーサイト

      0

        • 2013.11.17 Sunday
        • -
        • 11:00
        • -
        • -
        • -
        • -
        • by スポンサードリンク

        コメント
        コメントする









        この記事のトラックバックURL
        トラックバック
        PR
        calendar
            123
        45678910
        11121314151617
        18192021222324
        25262728293031
        << October 2020 >>
        selected entries
        categories
        archives
        recent comment
        recent trackback
        links
        profile
        search this site.
        others
        mobile
        qrcode
        powered
        無料ブログ作成サービス JUGEM
        JUGEMのブログカスタマイズ講座