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評価:
誉田 哲也
新潮社
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(2004-01-16)
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ううう、またグロイの読んじゃった・・・。
スプラッタっていうか、それ以上というか、
ジャンルは間違いなくホラーだろう。
可奈子は友人を失った。
かけがえのない友達だった。たとえ、好きな人を諦めようとも、
尚美を失うよりはましだった。
そんな彼女が自殺したという噂が立っていた。
全ての始まりは、2nbというサイトだった。
そこに登録し、他の人間を紹介すると、なぜか携帯の料金が無料になる。
高校生にとっては飛びつかない理由なんてない。
その連鎖にいる人間たちが次々にいやな目にあっていく。
可奈子のところには嫌がらせの電話が毎日かかってくる。
可奈子には美しい従姉妹がいる。名前は雪乃。
可奈子は雪乃を2nbに紹介する。
彼女はその美貌を利用して小金を稼いでいた。
ただ一人、寝たことがない男友達翔矢も美しい少年だった。
そうして連鎖は続いていく。
サイバーの世界、2nbのサーバーの中では人間の暗い欲望でいっぱいだった。
人を殺したり、痛めつけたり、犯したり。
全てはイメージと願う強さでそれを変える事ができる。
デジタルの世界。
可奈子と尚美はそこにいた。
元の身体は2nbから入った別の悪質な人格が入り込んでいる。
それを取り戻すために彼女たちは強くなる。
うーん・・・。
デジタルの世界だからこそ、人間の心理がはいる余地なんてないと思うんだけど。
人間の心はデジタルにしたらスパコンくらいじゃないと計算できないでしょう。
構成も、いまいち。
あっさりするところとこってりするところが違うんじゃないの?と思ってしまう。
ただただ、えぐい。グロイ。
血の描写は見事だと思う。けど、けっこう読み飛ばしたかも・・・。