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    • 2013.11.17 Sunday
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      評価:
      三浦 しをん
      集英社
      ¥ 1,575
      (2008-11-26)

      美浜島。
      信之はそこで生まれ育った。
      美しい自然、美しい海に囲まれたのどかな島。
      普通の家族ともそれなりに仲良くやっていた。
      幼なじみの島には似つかわしくないほどの美人、美花。
      娯楽といえば、セックス。
      信之と美花は恋人のような関係にあった。
      輔は近所に住む弟のような子で、
      父親から暴力を受けていた。
      それでいながら、どこかくらい光を放ち、ずるい輔を信之は軽蔑していた。

      平和な島を死の波が襲った。
      ある夜、美花と落ち合うために家を抜けたした。
      そこを、津波が襲った。
      沿岸部に固まって存在していた集落はひとたまりもなく
      美花も信之も一度に家族を失った。
      輔はただ一人死んでくれと願った父親が生き残ったのをみて絶望した。

      そこから、何年もが経ち。

      かつての罪がまた表に出ようとしていた。


      文書が上手いなぁ!ホントに!
      優しいが徹底的に無関心に変貌した信之。
      執着するのは、美花。いつの日か島に一緒に戻れたらと願う。
      だがその美花は女優として大成していた。

      信之も南海子という女性と結婚し、椿と名づけた一人娘もいる。

      南海子は満たされない。
      偶然知り合った男と逢瀬を重ねる。
      椿にも冷たく当たる。

      あの信之がこんな風に変わるか!というのはすごくびっくりしたけれど、
      いろいろと鬱陶しくて深い中に封印してしまったのだとよくわかった。
      必要とあらば、人を殺すこともいとわない。
      欲しかったのは美花とあの島で暮らすそれだけだったのに。

      諦めた人生を送る彼は切ない。
      信之だけを求めて父親から逃げ惑う輔も切ない。
      南海子の不満も当然のことだと思う。
      だけど、誰よりかわいそうなのは椿だと思う。

      結局誰もむくれない切ない終わりかただった。


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