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    ニサッタ、ニサッタ

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      評価:
      乃南 アサ
      講談社
      ¥ 1,785
      (2009-10-21)

      乃南アサさんの本は昔から何冊も読んできているけれど、
      こういうエンディングは初めてじゃないかな?
      主人公が気を入れなおして未来がどこまでも明るく見えるようなハッピーエンディング
      それまではそれは乃南さんらしいすさまじい不幸が波のように襲ってくる悲惨ストーリーだけど。

      読後感で本の印象はやっぱり大きく変わる。

      「地味でいいから普通に生きる」
      を目指して生きていこうとしてきたはずの片貝耕平。
      ある日突然会社がつぶれた。
      そこから派遣会社に登録するも、なんとなく気が乗らないことばかりで派遣先を転転とする。
      心機一転別の派遣会社に登録して学習塾で働き始めるが・・・・

      東京でたどり着いた最後の仕事先は住み込みの新聞配達屋だった。
      ひたすらきついその仕事先に新しい従業員がやってきた。
      色の黒い、真ん丸い顔の、お世辞にもかわいいとはいえないどんくさい19の女の子。
      竹田杏菜というその子の存在で少しだけ職場の雰囲気は明るくなった。
      彼女は言われたい放題で辛いはずなのにいつも笑っていて
      耕平はそんな彼女を見てイライラしていた。
      ちょっとだけ、駄目かもしれない。
      でも、普通にいる男の子。
      ただ壊滅的に運がない。
      努力しようと積み上げてきたものが
      少しの過ちで、偶発的な出来事によって壊されていく。

      正社員から、派遣になり、派遣からバイトになり、借金を作って住み込み新聞屋。
      そこで杏菜に会えたのは不幸中の幸いだったのだろうけど。

      東京での暮らしをあきらめて実家の北海道に帰った。
      しばらくして杏菜がやってくる。
      なんとなく耕平の家で暮らすようになった彼女。
      何も事情を語らない。
      そもそも最初から謎だらけだ。
      ただ、耕平を騙すような人間ではないし、そうする意味もない。

      不幸は誰にでも訪れるものなのかもしれないけれど、
      杏菜の抱えた境遇はひど過ぎる、の一言。
      最初から絶望していたら、あんなに強くいられるのかな?
      そんなはずはないと思うのだけど。
      耕平の境遇は転がり落ちていく。
      これ以上ないだろうというところから、さらに落ちる。
      本当は悪くない人間なのに。
      多くを望んでもいないのに。
      ばかだなぁ、とも思ったし、彼の母の言い分もよくわかったけれど、
      同情のほうが強かった。
      杏菜には同情できない。つらすぎて。

      明日、明日というタイトル。
      きっと明るい。そう願う。


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