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    • 2013.11.17 Sunday
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    横道世之介

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      評価:
      吉田 修一
      毎日新聞社
      ¥ 1,680
      (2009-09-16)

      やばい。これは相当に面白い。
      吉田さんの本は何冊も読んできたけれど、
      基本的にまじめでシリアスというのだけは一貫してた。
      でもこれは、コメディ。

      「理想の生き方!」と井原西鶴の書いた遊び人の名前をつけられた横道世之介。
      大学の進学を機に田舎から東京に移り住んだ。
      まじめなのに、ぬけてる。ちょっとだけずれてる。
      でも、本人は気づかず、周りは面白い個性として彼をみる。

      成り行きで倉持と阿久津唯とともにサンバサークルに加入することになり
      (もちろん後に派手な衣装で踊る)
      見た目はいいが、いろんな男の間をふらふら歩きわたる片瀬千春に恋をしたり
      (もちろん相手にはされない)
      クラスが同じだった無愛想だが顔はいい加藤の家に転がり込んだり
      超お嬢様の与謝野祥子になぜか好意をもたれたり
      しながら彼の大学生活は進んでいく。

      まだ四ヶ月だけど(四月現在)今年に入ってから読んだ本の中では一番面白かったかも。

      周りに影響されて、世之介は東京のいろいろなことを経験していく。
      たくさんの人に出会い、
      出会った人も世之介をきっかけに何かが変わったり、変わらなかったり。
      友人に一人こんなやつがいればいいのに。
      そうしたら、今きっと世之介と関わった人間たちと同じように
      あんなやついたな、こんな話したななんて思い出すんだろう。

      賢いのに、馬鹿で。誠実だけど、馬鹿正直で、しかもそれを自分でわかっていて。
      偏見がなくて、人の役に立ちたいけど、自分の自慢もしたい。
      ふつーで愛すべきキャラクター。

      途中途中で差し込まれる思い出化された彼の断片
      その後の登場人物たちの人生
      世之介はその時代の誰ともつながってはいないけれど、
      ふとした瞬間世之介のことを思い出す、そして笑う彼ら。

      しかも最後、かなり泣ける。
      祥子にその後の彼女の人生のきっかけを作った世之介。
      大切に守られていた小さな約束。
      仕事で、日常の合間で他人の命を救おうとする彼ら。

      いい作品だった。


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