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    • 2013.11.17 Sunday
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    コトリトマラズ

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      評価:
      栗田 有起
      集英社
      ¥ 1,575
      (2010-03-05)

      初めて読む作家さん。
      なんとなく装丁にひかれて借りてみた。
      わりとヒット。
      もし次見つけたらまた借りてみたいと思う。

      すごく皮肉で、ありふれた不倫の話。
      本人たちはそれ以上の関係を望んでいない。
      ただ、現状維持する、それだけが幸せで、それが永遠につづくような錯覚を覚える。
      でも、もちろんそうはいかない。

      望月華は小さなインテリア会社で働いている。
      有能なデザイナーである華の上役、能見裕恵が急に倒れた。
      社長である夫ときりもりしてきた会社は
      彼女が倒れることで会社の雰囲気は少しずつ悪くなった。
      同時に忙しくなり、緊張感が常に漂うようになった。

      同僚の平井佳代とはプライベートでも仲良くしている。
      彼女は能見裕恵を慕い、尊敬している。
      それもあり、華は佳代に内緒にしていた。
      華は社長と四年間関係を持っていること。

      出だしが強烈。
      そこから引きこまれた。
      淡々としながら情熱的なのかと思いきや、
      淡々として、炭火のような愛情を描いた物語だった。
      永く、ほのかに、でも確実に必要とする相手
      何も望んでいなかったのに、社長の妻が倒れると
      それは自分たちのせいじゃないのかと気付く。

      誰も不幸にならない不倫はない。

      静かに終わっていく恋愛
      それでも行い続けなければならない現実の雑務
      遠い昔の母の記憶
      友人の失恋、裕恵の覚悟
      現在の母の変化。

      一番変わらなければならない主人公が
      もとの場所に引きずられ、押し出された形で訪れた変化に戸惑っているように見えた。

      文章も構成もきれいで上手い。
      また読んでみたい。


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