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    覇王の番人 (上・下)

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      評価:
      真保 裕一
      講談社
      ¥ 1,785
      (2008-10-08)

      面白かった。
      けど・・・、とその後にいっぱい感想をつけたくなってしまうような本。

      面白いは面白い。
      明智光秀側から見た、戦国乱世時代。
      信長を中心に全国の勢力図が、時代が、前例が書き換えられていく様。
      明智の裏でひっそりと動く隠密集団、そのなかの一人、小平太の物語。
      あまりにも有名な謀反。そのため、明智光秀は多くの物語の中で裏切り者として描かれ、
      私自身彼にいいイメージは持っていなかった。
      それが覆された。

      ただ、ひじょーに読み進めるのが困難だった。
      もともと歴史小説は苦手で(前回は地理が苦手とか言っていたけど、社会科が苦手だったのですよ)
      読み始めたのは大人になってから。
      で、山本兼一さんの小説にはまった。
      山本さんは本当に歴史小説を書くのが上手で、
      それに慣れていたからかきつかった。
      とにかく人がいっぱい出てきていっぱい死んでいくから
      どの人が大切なのかわかりづらい。
      親戚が多すぎて関係図が頭の中に描けない。
      こんなに休みながら読んだのは久しぶりかも。


      概要は歴史の小説に載っているとおり。
      明智光秀が主人公で、彼の心情、行動メインに描かれる乱世。

      私は光秀は生粋の信長の配下だと思っていたのだけど、
      違った。それに驚いた。
      もともとは越前の国で室町幕府最後の将軍足利義昭が将軍に就く前から彼に仕えていた幕臣。
      義昭の親戚でもある細川藤孝も同様の立場(明智よりは上の立場だったが)であり、
      二人が主格となり、義昭を将軍にするために信長の力を頼り、上洛する。

      信長の家臣となり、同じ家臣である秀吉、家康、柴田勝家などとともに戦い
      各所を制圧していくが、思いがけない邪魔が入る。
      信長がこれ以上力をつけるのをよしとしない義昭の策略だった。
      最終的に、光秀と藤孝はかつての主を裏切り、信長側につくことになる。

      小平太は貧しい農村に生まれ、友人や家族と幸せに暮らしていたが、
      ある日侍によって小平太以外の人間をすべて殺されてしまう。
      森に潜んでいる中であったのは忍びの集団。
      最初は侍への復讐心に燃えて、それ以外には生きる意味も見いだせず忍びの里に入り
      技を磨いていった。

      明智光秀は頭の回転が早く、文芸にも茶道にも通じ、武芸にも秀でたまさに文武両道の人間。
      この時代では短所ともなり得る深い思いやりの心を持ち、
      自らの家臣、城下町の人間の生活にまで配慮する。
      また、信長の考えをいち早く察知し、行動に移す。
      また、天皇に通じる家柄であったことも信長が光秀を重宝する要因となった。

      明智光秀の信長に対する忠誠はあくまで自分の目標とする平和な世が根底にあってのこと。
      そのためならと小平太ら忍びと共にいくつもの戦を駆け抜け、
      かつては上役であった藤孝を与力にし、
      子供は信長の意に沿って政略結婚させる。
      彼は、天下を治める器じゃないと感じた。
      例えば平らな世になり、幕府の二代目、三代目などに生まれていれば
      彼の能力を存分に発揮して今の日本すら変わったんじゃないかと思えるのだけど。

      彼が心変わりして信長を討つことにした際の彼の心情がすっ飛ばされているきがして
      納得しづらかった。
      大きなきっかけがあったわけでもなく、ずっと潜めていた野望があったわけでもなく。
      ただ、かわいそうな人間だと思った。
      器用貧乏。誰からも愛される報われない人間。


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