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    聖夜 ― School and Music

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      評価:
      佐藤 多佳子
      文藝春秋
      ¥ 1,450
      (2010-12-09)

      佐藤多佳子さんはかなり前から大好きな、大好きな作家さん
      なのにカテゴリがなくてびっくりした・・・!
      以前のものはすべて購入していたから
      ここに書いていないのもおかしくは無いのだけどそれにしても!

      久々に読んだらしいけれど、
      すっと自分の中に違和感なく溶けていく感じ。

      学校と音楽をテーマにした四小説のうちの最後の一編、らしい。

      牧師の父、同じく牧師であった祖父を亡くした祖母と暮らす鳴海。
      宗教、音楽(オルガン、賛美歌)に幼い頃からどっぷり浸ってきた彼。
      キリスト教を信仰しているわけでもないが、キリスト教の学校に通い
      自分を戒めるようにさらに自らを浸していく。

      父はいつでも正しく、優しい。
      母はキリスト教でいう禁忌を犯して出ていった。

      オルガン部では一番の腕を持つ鳴海。
      その彼が気になってならない天野のオルガンの音。

      音楽留学もしていた母はオルガンがうまく、
      不安定で魅力的な音をよく紡いでいた。
      彼女が更にオルガンにはまっていったのはオリヴィエ・メシアンという
      作曲家の曲が大きく影響していた。

      演奏会でメシアンを弾くと決めた鳴海。


      一つ一つがしっかりと描かれている印象の本だった。
      鳴海は正しく、わかりやすく捩れていた。
      本人もそれを自覚し、恐怖の根源も理解し、他人との距離がうまく測れないという
      認識さえある、正しすぎる捩れ方。

      父はあまりに穏やかで、神に近かった。
      それに反発したくなる人間の気持ちが
      私には痛いほどわかった。

      メシアンを通して母の幻影と戦う彼。

      母とは違い、不安定を撒き散らす人間は周りにいない。
      それのことが彼が過去と自分の感情と戦う環境を整えたんじゃないかと思った。

      他三編もぜひ読んでみたい。


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