<< ブルースカイ | main | ちょちょら >>

スポンサーサイト

0

    一定期間更新がないため広告を表示しています


    • 2013.11.17 Sunday
    • -
    • -
    • -
    • -
    • -
    • by スポンサードリンク

    彼女がその名を知らない鳥たち

    0
      とても怖い話だった。
      なんだか支離滅裂にも感じる主人公目線での物語。

      彼女の言い分はわがままで自分勝手に思えたし、
      それでも陣治と一緒にいる理由も不明だった。

      それでもどんどん引きこまれていって最後まで一気に読んだ。
      特にラストの方は人間ってこれほど恐ろしく、また同時に優しいものであるのかと
      本当に怖かった。

      十和子は陣治とともに暮らしている。
      籍はいれていないが、夫婦同然の生活をしている。
      最初はかつての恋人黒崎俊一と別れた寂しさを埋め合わせるためだった。

      異常に十和子の行動を知りたがる陣治。
      彼を罵倒し、拒絶し、それでも陣治はこれ以上ないほど十和子に尽くす。

      デパートにクレームをつけたことから水島との関係が始まった。
      妻とは冷えきっている、別れるつもりだと繰り返す水島。
      水島と会っているときに背後から感じる視線。

      最初は、十和子の感情に共感しながら読んでいた。
      が、彼女の言葉も態度もあまりにひどく、それでいてそこから動けない彼女に
      なんだか怒りを覚え始めた。
      十和子から見る陣治は気持ちの悪いものだったが、
      いくらそれで生活が成り立つとはいえ、
      それはないんじゃないか、と。

      そういえば、これは最初から最後まで
      読み手の感情を揺さぶる作品だと思った。
      そういう描写が異常にうまい。

      どんなにひどいことをされても俊一を求め続ける十和子
      それを外から包み込むように見守る陣治
      自分の欲望のために都合のいい嘘を並べ立てる水島、
      そして、かつて十和子をモノのように利用し尽くした俊一。

      本当に女がいつもこんな目にあうんだろうか?
      男の嘘はすぐわかってしまいそうなものなのに。

      怖かったけれど、他の作品も是非読んでみたい。


      スポンサーサイト

      0

        • 2013.11.17 Sunday
        • -
        • 20:13
        • -
        • -
        • -
        • -
        • by スポンサードリンク

        コメント
        コメントする









        この記事のトラックバックURL
        トラックバック
        PR
        calendar
              1
        2345678
        9101112131415
        16171819202122
        23242526272829
        3031     
        << August 2020 >>
        selected entries
        categories
        archives
        recent comment
        recent trackback
        links
        profile
        search this site.
        others
        mobile
        qrcode
        powered
        無料ブログ作成サービス JUGEM
        JUGEMのブログカスタマイズ講座