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    • 2013.11.17 Sunday
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    いつか陽のあたる場所で

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      評価:
      乃南 アサ
      新潮社
      ¥ 1,575
      (2007-08)

      久々乃南さん。
      彼女は本当にうまいよねー。いろいろと。
      人間心理をえがくのは気持ち悪いほど上手いし、
      常識から逸脱した人を常識側から捉えた描写がたまらん。
      そのなかにきちんと共感できる気持ちを見つけられるからさらにすごい。
      ついでに、ある一つのストーリーを書くのにどれだけ取材しているんだろうと驚くほど
      さりげなくわかりやすく細やかに状況説明が飛び出す。

      罪を犯し、服役を終えた二人の妙齢の女性がこれからを切り開いていく途上の話。
      犯罪を犯した人はなんとなく恐いと思ってしまうが、
      逆に犯罪を犯した人自身もそれがわかっているからこそばれないようにびくびく過ごしているんだなぁと
      すごく良く伝わった。

      ホストに貢ぐために詐欺を犯した主人公芭子。
      実家からは半ば縁を切られ、出所後も一度も会っていない。
      もとは裕福な家の出なので、亡くなった芭子の祖父が使っていた家をあてがわれ、
      暮らしに困らない程度のお金もあてがわれている。
      同じ舎房で出会い仲良くなり、芭子とほぼ同じタイミングで出所した綾香は
      夫のDVに苦しんだ果てにその夫を殺して自首した。

      犯罪者にもいろいろあると思う。
      しょうがなく罪を犯してしまった人、
      もともと犯罪者になりえる性格を持った人。
      この二人は普通に生活していれば、こんなことにはならなかった人だと思う。
      言い換えれば、いつ自分がこうなってもおかしくないと重ねられるような人たちだった。
      だからこそ恐いんだけど。

      犯罪をおかしたと言うことはきちんと償った後でも
      やっぱり心に重く澱のようにたまっていて、
      それを理由に様々なことにためらってしまう芭子は切ない人だと思った。

      この状況だからこそ描けるものをうまく描いている。
      設定を生かしきれていない作家さんが多い中で、これだけ上手く書ける人はあまりいないんじゃないか。
      ムショ内で覚えた一般人は知らないであろう言葉がふっと出てしまう瞬間とか、
      ムショ内での秘密の交流とか、その中でもある格差とか、
      そうそう、こういうのが知りたかったんだよね!っておもう。




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        • 2013.11.17 Sunday
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