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評価:
石持 浅海
朝日新聞出版
¥ 1,680
(2010-02-05)
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んーーー。
評価のしにくい本。
構成などはとても良くできているのだけど、
感情的に納得出来ない部分がところどころに。
死んだ人間を目の前にした人間の行動、心理や
「仕事ができる」という人間の弱すぎる心や。
秋津新聞社の読書投稿欄「スピーカーズ・コーナー」の編集として働く舞原馨。
三十過ぎの細川は元社会部だということだった。
そんな課に誘拐、身代金要求のメールが届いた。
野中栞という女子中学生が縛られている写真も添付されていた。
秋津新聞社に続々と集まる重役たち。
メールの中には警察のへの通報は禁止、通報したら殺すとあり
かつて報道によって死人を出した秋津新聞にとっては何より効果のある脅迫。
同時に、犯人側、野中栞と小野寺聡子側からも展開される物語。
両親と、母の浮気相手が死んでいる場面を見た二人。
栞は彼女自身の将来のために、金を手に入れる方法を探る。
簡単に自殺しようとして身内を脅迫するような重役。
そんな人は優秀じゃないでしょ、と呆れた。
栞や聡子の方も、もっと考えたり怖がったりしてもいいような気が・・・。
好みかもしれないけど、私はあまり好きではなかったなあ。