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    • 2013.11.17 Sunday
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    静かな爆弾

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      評価:
      吉田 修一
      中央公論新社
      ¥ 1,365
      (2008-02)

      この優しい静かな雰囲気がすごく好きだ。
      読者に想像の余地を存分に残しているところも。
      残しすぎてすこしわかりづらいところもあるけれど、それも雰囲気を醸すのに一役買っている。

      主人公はTV番組を作成する仕事をしている。名前は俊平。
      耳の聞こえない彼女、響子。

      吉田さんの本は本当に久しぶりに読んだ。
      最近新刊あまり出してなかったのかなぁ?
      チェックしていたのだけど見つからなかった。

      なんとなく、フランス映画っぽい作品。
      俊平は仕事柄どんな時間に呼び出されてもおかしくなくて、
      ちょうど響子と付き合い始めた頃から始めた仕事で
      毎日忙しく回っていて
      普通なら忙しい時って無駄に音があふれているような印象を抱くのだけど、
      そこでさえ音が止まっているように感じた。

      耳が聞こえない人には私もであったことが在る。
      その人はちゃんと口が読める人で、自分でも話せたから、
      コミュニケーションはさほど難しくはなかった。一対一で、なら。
      大勢の人がいる中で全員の口を読むのはもちろん不可能で、
      妙に申し訳なく思ってしまうことがあった。

      響子が人の親切からくる気持ちで悲しく思ってしまう箇所があるのだけど、
      私のそういう感情もそうやって思わせてしまうのかな、と思い出しながら読んだ。

      筆談だと本当に大切なこと、伝えたいことしか言葉にならない。
      普段の生活の中でいかに無駄な言葉にあふれているかを思い知った。
      それでもきっと、それが会話のエッセンスなんだろうな。
      無駄なものが豊かにする。なんでも。


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        • 2013.11.17 Sunday
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