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    • 2013.11.17 Sunday
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    稲荷の家

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      評価:
      中脇 初枝
      河出書房新社
      ---
      (1997-10)

      初めて読む作家さんの作品。
      割りと好きな雰囲気。
      登場人物のそれぞれのあらすじがほぼ全く描かれない、
      ある意味とてもめずらしい構成だった。
      そのせいか、全体の雰囲気が軽く、ぽんぽんと進んでいく印象が強かった。

      北鎌倉にある大きな古い家。
      緑があらゆるところに侵食し、朽ち果てた雰囲気を持つその家にはなは帰ってきた。

      広い庭のどこかにあるという稲荷。
      それがどこにあったのかおそらく祖母の石は知っていたのだろうが彼女は亡くなった。
      しかしなお、彼女の気配はまだその家のあちらこちらに強く残っている。

      はなと同じ頃事業に「また」行き詰まり帰ってきた父、主計。
      その家に残っていた母、都
      時々呆けるという祖父、甲子
      都に愛されない幼い妹、さち。

      正月に思いがけず集まった家族。
      初詣に出かけたはなとさちははぐれ、
      さちは怪しげな占い師、旭山を連れ自宅に戻った。
      旭山の言葉から家族の目が今更ながら彼らの住処に向かう。

      家族の暖かさとか優しさとかそういうものは感じられない。
      それなのに悲壮感はなく、いっそ柔らかい印象が感じられる不思議な本。

      石の呪縛から逃れ、再生していく家。


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