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    • 2013.11.17 Sunday
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    地下の鳩

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      評価:
      西 加奈子
      文藝春秋
      ¥ 1,260
      (2011-12)

      表題の「地下の鳩」と「タイムカプセル」の二編。
      とてもよかった。
      すごく鮮明な痛み。
      でも少し、みずみずし過ぎて、痛い。


      「地下の鳩」の方は、落ちないようにしがみついてしがみついてでも限界が来て、
      ゆっくりと沈んだ後少しだけ浮上する物語。
      考えたらタイトルそのままだな。うまくできている。

      「地下の鳩」
      自尊心が強く、イキリ癖と驕り癖のある吉田。
      四十になる彼は職を転々とした後、現在のキャバレーの呼び込みをしていた。
      左右の目の印象が全く違う女、みさをに強烈に惹かれる。
      素人くさいが店のチーママを任されていたみさを。
      彼女に異様に執着する男を何人も見てきた。

      肉体関係のないままの二人の関係。
      みさをは吉田の前でよく食べた。
      が、彼らの関係は変わる。
      それをきっかけに潜めていた吉田の欲望、独占欲が顔を出す。

      真っ直ぐに輝き、夢を持つ女に嫉妬するみさを。
      みさをを食べさせてやれなくなった自分に嫌気がさし、みさを以外のすべてを放り出す吉田。
      香港への旅は彼らの過去を清算するためのように思えた。


      「タイムカプセル」
      「オカマ」のミミィ。横に大きい。
      相手が何を求めているかを察知するのが得意で、店でもトークをメインにして切り盛りしてやってきた。

      マイナーはメジャーに卑下される。
      どこの世界でもそう。
      でも彼らは好き好んでマイナーになったわけではない。
      道化の仮面をかぶり、攻撃を逃れてきたミミィ。
      同じように痛々しい過去を持つものがその世界にはたくさんいた。
      彼女(?)が見抜いていたはずの姿はほんの一部でしかなく、
      その奥には暗い過去をひきずる者もいた。
      切り刻まれるような痛々しさがあった。


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        • 2013.11.17 Sunday
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