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    • 2013.11.17 Sunday
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    雷神の筒

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      評価:
      山本 兼一
      集英社
      ¥ 1,890
      (2006-11)

      織田信長に仕える鉄砲狂い、橋本一巴の生き方を追う。
      主人公は、一巴ながら、描いているのはその背後にそびえる「信長」という山と
      彼が起こした巨大な時代の渦だと感じた。

      個人的には、「狂い咲き正宗」の方が面白かったなぁ。

      鉄砲の伝来により、戦い方が丸きり変わったというのは、中学時代に歴史で学んだけど、
      それを詳細に読んだのは初めて。
      例えば今の時代にパソコンが大量生産されるようになって
      シリコンの価値が上がったのと同じように、
      その時代には火薬の元となる塩硝と、鉛の価値が暴騰して手に入りにくくなったり、
      何とかしようとそのルートを海外まで広げたりと
      そういうことがあっただろうことは当たり前だけど
      知らなかったので目からうろこが落ちる気分だった。

      一貫してシリアスなのだけど、一巴の人柄がよくて、
      全体的に上手くまとまっていると思った。
      信長は以前読んだ「弾正の鷹」でも登場してきたけど、
      そのときの信長とは違う印象を感じた。
      仕事とプライベートで分けている感じなのかな?
      一巴は直接信長とやりとりをかわすのだけど、
      あくまで仕事関係、力関係重視の間柄。
      その中でみる信長はあくまで冷徹。残酷。
      運のないものは、自分の軍には要らない。
      ミスをしたものは、死ね。と。ひいぃ。
      「弾正の鷹」では、「これ以上そばにいるな。いればお前を殺さなくてはならない」なーんてくだりもあったのに。
      それは対象が女だからですかね?
      合戦に身を投じている間は、してもらって当然、奪うの当たり前という
      横柄、傲慢な信長なのに、女に対しては奉仕していたし。
      歴史の裏には女性がいるんですね。きっと。

      そういえば、この物語の中で、初めて秀吉が登場した。若き日の。
      家康は他の物語でも何度か登場していたけど。

      一巴は、鉄砲を通じて信長をひたすら勝たせていく要因になっているのに、
      あくまで流れのなかの浮きでしかない。
      本人もそれを痛いほど認識している。
      身内も、部下も、どんどんと死んでいく。
      信長からは疎く思われる。
      それでも最上の妻と、鉄砲という生きがいを得られたことで
      その時代の中では幸せな方だったのかもしれない。


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