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    • 2013.11.17 Sunday
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    やさしいため息

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      評価:
      青山七恵
      河出書房新社
      ¥ 1,260
      (2008-05-16)

      あれ?この人ってこんなにいい本書く人だっけ?
      ととても新鮮な驚きがあった。

      今まで何冊か読んだことがあるけれど、
      その中ではこれが一番傑作だと思う。

      人との付き合いがすこし苦手な姉、まどか。
      自由奔放で人の心を試しているような行動をとるもその人柄で愛される弟、風太。

      しばらくどこぞに消えていて連絡の付かなかった風太と偶然電車の中で再会する。
      社会人としてはまぁ合格である範囲で働いているまどかは
      風太の願いを聞き入れ、家のない彼を家にしばらく置くことにする。
      風太を通じて出会った男、緑
      会社での今まで気にも留めなかった人たちとの交流。

      少しずつまどかを変えていく。
      風太は、人の記録を綴る。
      一緒に過ごす人の一日をたずね、それを日記のように綴る。
      風太に対して反発心や嫉妬を抱くまどかは
      小さな嘘をつく。
      例えば行ってもいない同僚とのランチだったり
      一緒に過ごした男の存在だったり。

      それを読み返して、悲しくなる。

      ああ、なんだかなぁ。
      すごくよくわかってしまうんだよなぁ、こういうの。
      人との距離がうまくはかれなかったり、
      一緒にご飯食べに行こうとか、飲み会参加しますとか
      彼氏らしき人を作るだったりとか、他の人は簡単にできているようなことに
      いちいち考えをこねくりまわして
      自意識過剰になっているような状態。

      素直で全部許してくれている弟に何もかも見透かされているような気がする感覚。
      でも、こいつは所詮、なんて見下しているような感じ
      いざ自分が行動する時には、どうすればいい?なんてすがってしまう感じ。

      その弟から、自分はそこにいれば仲良くしてくれるけど、いなくなっても心配されない
      自分のことよりも人のことが気になってしまうんだと言う告白を受けたときの感情
      困惑なのか、同情なのか、悔恨なのか。

      少しずつ楽な方向へ変わっていく、という過程を鮮やかに切り取った本。


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        • 2013.11.17 Sunday
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