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評価:
森見 登美彦
祥伝社
¥ 1,470
(2007-03-13)
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既存の有名作家が書いた短編小説を森見風味付けをし直してまとめた本。
アレンジ元は、「山月記」、「藪の中」、「走れメロス」、「桜の森の満開の下」、「百物語」
森見さんの本は真面目くさった文体でもんのすごいばかばかしいことを
書いているのがとても好き。ギャップっていうか、ね。
小説を読んで笑う(声を上げて)ことはほとんどないけれど、
森見さんの本は毎度笑っている気がする・・・。
特にこの本今までで一番笑ったかもしれない。
あ、でも「四畳半神話大系」といい勝負かも。
あれも面白かった。最高。
私は残念ながらというか無知ですんませんというか
「走れメロス」以外オリジナルを読んだことがないのです。
森見さんの本は何冊も読んでいるけれど、これはもう、森見さんの本だね。
原作のストーリーらしきものがちらほらみえるけれど、ほんとチラリズム。
それでも他の森見さんの著作と比べると、真面目な(まともな?)終わり方をしているものが多い。