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評価:
宮部 みゆき
幻冬舎
¥ 1,890
(2006-08)
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とても面白かった!!
ということで感想文書き始めてから初の星五つ。
とにかく文章というか、内容の密度が濃い濃い。
一言一言漏らさないように読んでいくと最後には全てつながって見えるという
非常に読み応えのある本だった。
設定は別の本と一緒(どの本だったかは忘れた・・・)で、
大コンツェルンの創始者である現会長の娘を嫁にもらった
心優しい中年男が主人公。
会長が作った会社の社報部に所属するという特殊な状況に置かれている。
もちろんそんな身の上のせいで社員からはゲシュタポと見られたり
逆玉の輿に乗った彼を妬んだり逆に取り入ろうとする輩もいる。
舅である会長の小間使いではないが、ちょっとした相談にのったり手伝いをすることもある。
ストーリーはいくつもの事件が絡まっているので要約するのはとても難しいのが、
本筋だけ言うと、
ある無差別殺人らしき毒物混入事件が4件起こる。
その4件目の被害者である男性の娘と孫と知り合うことになる。
親子共々混乱している上にお互いの気持ちがすれ違って上手くいかない状態だったので、
話を聞きながら彼女らの中での解決を手助けしようとする。
が、事件は思わぬ方向に・・・。