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評価:
いしい しんじ
新潮社
¥ 1,890
(2005-05-28)
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もーこの独特の世界感。
どこまで現実と同じように捉えていいのかわからない。
ここでは、人間は現実と同じように男と女が交わって生まれるのか?
そうでないひともいるのか?
ポーの父親ってだれなんだ?つーか母親もよくわかんないし関係ないか。
うなぎ女たちの子供として生まれたポー。
うなぎ取りとして類まれな才能を持ち、魚に近い身体を持つ。
彼が住んでいる町は「橋の町」
左岸と右岸で役割がわかれ、ヒエラルキーが存在する。
川下に行くほど、栄えている。
運転士として勤務するメリーゴーランドと出会い、
その妹、ひまし油と出会い、
いろいろな出来事が起こり町を出る。
その先でもいろいろな人たちと出会い、物事を体験していく。
下賎なものとして外界とほとんど係わり合いのないうなぎ女の子供なので
最初は世の中の常識だとか、文化だとか、感情を持っていなかったポーの成長の物語
・・・だと思う。