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評価:
ほしお さなえ
東京創元社
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(2005-07-08)
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お気に入りの作家さんの本はどんどん読みつくしていってしまっているので、
新しい人を開拓中だったんだけど、とんでもないのにぶつかった。
かなり、面白かった!これは追いかける!
えーと、概要を書くのが難しいぞ、こりゃ。
高校で仲良くなった四人組、
柚乃、その同級生尚、柚乃の幼なじみで一つ先輩の秀人、秀人の友人徹。
四人で一緒に遊んだり、話したり、仲良く過ごしていた。
柚乃には不思議な力があり、
彼女の母親は幼い頃失踪する直前にそういう夢をみて現実になったり、
秀人の家が火災になる夢を見て、彼を炎から守ったり(しかし彼の両親はそれで亡くなった)
と言うことが何度もあった。
それでも普通に生きていた。柚乃も、秀人も。終業式の日まで。
次に目覚めるのは九年後。
柚乃は父親の車に乗っていて自己に遭い、眠り続けていた。
目覚めた柚乃はプライベートに関する全ての記憶を失っていた。
父親はその事故で亡くなったという。
彼女の親代わりになってくれるという「ツグミさん」の家に行って、
柚乃が当時書いていたらしい日記をパソコンの中に見つける。
目覚めたという柚乃のところに尚、秀人、徹が集まって当時の話をするが、
ところどころ彼女の日記と違うところがある。
ドッペルゲンガーかと思うほど柚乃にそっくりな「ユナ」は、尚たちの記憶にはない。
秀人はその当時から、あることを追っていた。
両親の死、柚乃の母、柚香の失踪、父親の死、「ツグミさん」