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評価:
あさの あつこ
小学館
¥ 1,470
(2008-05-31)
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あさのあつこさんがカテゴリーになくてびっくりした。
ずいぶん久しぶりに読んだみたい。
あさのあつこさんの本は感動を誘うようなものが多いけど、
作りこまれたうさんくささのようなものは感じない。
素直に感動できる。
なんでかなぁ、と思ったら、主人公がきちんと不幸にもなってるからだ。
ものすごく嫌なことがあってそれを乗り越えて報われる。
由緒ある家柄、藤崎家。
一番年かさの松恵が92歳で亡くなる。
松恵には三人子供ができ、
その末娘に松恵とも、故人である夫とも似つかない恐ろしいほど美しい奈緒子がいる。
奈緒子と別れた夫伸人との間には二人子供がいて、
そのうちの一人、充とその息子東真、充と再婚した美代子、充と美代子の間に生まれた亜矢が
一緒に暮らしている。
かつて充が妻と死に別れた頃、東真は松恵、奈緒子と共に暮らしていた。
そのおかげで松恵にとって特別なひまごであった。
松恵はとても苦労する人生を歩んできた。
藤崎家は外から見るのとは違い、実は火の車で、
奈緒子があまりにも美しく夫に不貞を疑われる。
それでも、彼女はすごく穏やかで美人だ(内面の話)