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    • 2013.11.17 Sunday
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    • by スポンサードリンク

    夢は枯れ野をかけめぐる

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      評価:
      西澤 保彦
      中央公論新社
      ¥ 1,680
      (2008-08)

      なんだかふとしたときに読んでしまう西澤さんの本。
      読後感が気持ちが悪いものが多いのに、何でだろう。

      これは、他の作品とは少し違う。
      雰囲気が優しい。

      主人公の羽村祐太は48歳で早期退職希望者になり、会社をやめた。
      草食系的な男で、妻も子供も両親もいない。
      勤めていた百貨店では気配りができ、腰の低いできる男として見られ、
      とんとん拍子で出世した。
      ただの小心者で周囲の期待が重かった彼は
      いつ何が起こってもいいようにひたすら貯金に励んだ。
      当分問題なく食いつないでいくだけの額は十分にある。

      そんな彼の日常に時々入り込んでくる他人の悩み、疑問。
      時間は十分にある羽村は親身になって彼らの話を聞いていく。
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      エンドコール メッセージ

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        ミステリー集。

        「風の吹かない景色」
        「エンドコール メッセージ」
        「便利屋稼業 猫捜索顛末記」
        「明日に囁く声」
        の四編から。

        ちょっとした事件(ちょっとしていないのもあるけれど)が起こる。
        どこかしら納得の行かない部分を含んだそれらの謎や正体を主人公が追っていく。
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        生きてるだけで、愛

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          評価:
          本谷 有希子
          新潮社
          ¥ 1,365
          (2006-07-28)

          本谷有希子という名前は劇団の方で初めて知った。
          その後で、小説も書いてることを知り、ついでに芥川まで受賞していることを知って驚いた。
          こんな作品を書く人のステージはどんななのだろう。
          TVで、「理解できない」「狂っている」と評されているのを聞いたが、
          ますます見てみたくなった。

          寧子は感受性豊か。鬱病。無職。過眠。
          彼氏の津奈木の家に転がり込んでいる。
          定期的に訪れる鬱の波に毎度生活やら人生やらをめちゃくちゃにされながら生きてる。

          津奈木は何もしない。言わない。
          寧子の思うがままに吐き捨てられた罵詈雑言を受け流し、
          毎日ちゃんと会社に行く。

          今回の波はでかかった。
          ひたすら寝て過ごす彼女のもとに、
          津奈木の元カノだという女が現れる。
          津奈木は優しいから、出て行けとはいえない。
          自分とよりを戻したいと思っても、いえない。
          だから、とりあえず家を出ろ。働け。バイトはここで。
          なんとか津奈木とよりを戻したいらしい。
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          監禁

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            評価:
            福田 栄一
            講談社
            ¥ 924
            (2007-06-08)

            美哉はアルバイト先のリサイクルショップで「監禁されている」という内容の紙切れを見つける。
            本当に誰かが監禁されていたら・・・と心配になった美哉は、
            興味と探すと言ってしまった手前からその手紙の発信源を探りはじめた。

            義人は棗と婚約していた。
            棗の母親はパチンコ依存症、父親はアル中で、
            棗は両親、特に父親のことを忌み嫌っていた。
            それでもなんとか挨拶をと、義人と共にいなくなった母親を探し始める。

            見つかった棗の母親は大豪邸にいた。
            久しぶりの再会のため、彼女はそこに宿泊することになり、義人は帰った。
            その夜、火事が起こり母親の家族は皆死亡する。
            棗の遺体は見つからず、放火は棗の仕業ではないかと疑われる。
            絶対にそんなことはないと信じた義人は何が実際に起こったのか、
            そして棗の行方はどこなのか探し始める。

            泰夫は職をなくし、ホームレスのような生活をしていたところ、
            千瀬という老女に頼みごとをされる。
            誰かが千瀬の命を狙っている。それから守って欲しい、と。

            異なる方向から一つの事件の真相を探っていく。

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            ゾラ・一撃・さようなら

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              評価:
              森 博嗣
              集英社
              ¥ 1,470
              (2007-08)

              きちんとしたミステリとか、重い題材の小説に読み疲れると
              森博嗣が読みたくなる。
              口直し、みたいな。
              中身が薄い。いい意味で。
              どこにも行き着かない。
              雰囲気を楽しむ本。

              ちょっとした探偵のようなことを一応の仕事としている頚城。
              彼の元に壮絶な美女が依頼に現れる。
              芸能界にも、政界にも通じている有名な人物、法輪清治郎。
              彼が持っている「天使の演習」は依頼に来た志木真智子の母親、貴子のものだった。
              それを取り戻して欲しい。そういう依頼。

              法輪は、世界的に有名な殺し屋、「ゾラ」に狙われているという。
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              架空の球を追う

              0
                評価:
                森 絵都
                文藝春秋
                ¥ 1,400
                (2009-01)

                久しぶりに森絵都さんを読めた。
                大好きな、大好きな作家さんなんだけど、
                新刊が出るスピードがおそい。気がする。

                最初に抱いた感想は、
                「ああ、こういうのも書けるんだな。」という驚き。
                周りからはわからない、自分たちだけの世界。
                楽しみ、悲しみ、苛立ち、不穏、共感。
                徹底的に大人が主人公のシビアでシニカルな物語たち。

                短編集。
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                こうふくあかの

                0
                  評価:
                  西 加奈子
                  小学館
                  ¥ 1,260
                  (2008-03-27)

                  こうふくみどりのにどことなくリンクする作品。
                  ・・・らしいのだけど、私にはそのポイントがよくわからなかった。
                  プロレスラーの猪木が出てくるところ?それだけじゃないんだろう。
                  時代背景も、描かれる物語事態もまるで別物。

                  プライドが高く、他人の目を異常に気にし、
                  職場ではいい上司であろうと演技をする。さりげなく。
                  彼は平穏で安らかな日常が欲しかった。
                  それを維持するために必死になっていた。
                  家族の愛を知らないで育った彼にも今では妻がいる。
                  ただし、妻にはしばらく触ってもいない。

                  なのに、妻が妊娠した、と告げる。
                  私、産みたいの。

                  合間合間にはさまれるプロレスの描写。
                  死が遠くなった世界で「死ぬ気」で戦うアムンゼン
                  アムンゼンの前に現れた新人、サミー。
                  サミーは「死ぬ気」でアムンゼンに挑んできた初めてのレスラーだった。
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                  犬はどこだ

                  0
                    評価:
                    米澤 穂信
                    東京創元社
                    ¥ 1,680
                    (2005-07-21)

                    米澤穂信祭り。
                    こちらは神山高校のシリーズとはかわって、ザ・ミステリ。

                    主人公の紺屋は東京で会社員をしていたが、ひどいアトピーになりやめて実家近くに戻ってきた。
                    会社のストレスが原因だったため、あっという間にアトピーは治った。
                    しばらくの静養ののち、犬探し専門の調査事務所を開くことになった。
                    その開業当日、犬専門とは知らない老人が依頼をしにやってくる。
                    内容は、「いなくなった孫の桐子を探して欲しい。」

                    紺屋が通った高校で部活の後輩であったハンペーは探偵にあこがれていた。
                    紺屋が調査事務所を開いたと聞き、
                    雇ってくれと頼み込む。
                    そんな折、別の依頼が舞い込む。
                    彼らが住む市に隣接する小伏町。
                    その神社に奉られていた古文書の由来を調べて欲しい、と。

                    しょうがないので紺屋はハンペーを雇うことに決め、
                    紺屋は孫探しを、ハンペーは古文書の解析をそれぞれ行うことになった。

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                    あかね雲の夏

                    0
                      評価:
                      福田 栄一
                      光文社
                      ---
                      (2006-09-21)

                      どこにでも転がっていそうな普通の物語。
                      でも嫌いじゃない。
                      ゆっくりと変わっていく主人公、
                      犬の九郎の様子、
                      笑顔を取り戻していく智穂の感じは好ましかった。

                      勤めていた会社が倒産したことで職を失ったが、
                      田舎に帰らず友人の杏子の家に住まわせてもらっていた俊太。
                      親戚の大叔母が亡くなったため田舎に帰ると、
                      父の就職斡旋が待っていた。
                      家族経営でそれなりに繁盛している親戚系列の建設会社。
                      悪くはない条件だが、なんとなく渋っていた。

                      ついでに、と頼まれたのが亡くなった大叔母の家の管理。
                      期間限定だが、処理をどうするか決まるまでそこに住んで欲しいと頼まれる。

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                      クドリャフカの順番

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                        ほうっておくとダラダラとした長文になる傾向ありまくりの私。
                        最近は読む本の数が多いので、書くのが大変になってきた。
                        感想文書くのが面倒だと本を読まなくなるのでは本末転倒なので、
                        ここはあっさりばっさり傾向に切り替えることにする。


                        遠まわりする雛と同じシリーズ。
                        ただし、こちらの方がどうやら先に出たものみたい。
                        徹底的省エネ主義の折木奉太郎、
                        好奇心旺盛なお嬢様、千反田える、
                        楽しむことに心血をそそぐデータベース福部里志、
                        福部のことが好きな伊原摩耶花。
                        この四人が所属する「古典部」

                        一応新学校だが、それよりも文化活動が活発であることで有名な神山高校。
                        そんな神山高校で毎年恒例の文化祭が行われた。
                        各部活動が張り切って準備、運営する中、
                        古典部では文化祭で売る予定だった「氷菓」という文集の予定外の大量の在庫を抱えて呆然としていた。

                        何とか売り払う方法を求めて福部と千反田は走り回る。
                        そんななか、別の事件が起こる。
                        いくつかの部活からその部活にあるものが盗まれ、謎のメモが置かれていた。
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