|
評価:
福田 栄一
講談社
¥ 924
(2007-06-08)
|
美哉はアルバイト先のリサイクルショップで「監禁されている」という内容の紙切れを見つける。
本当に誰かが監禁されていたら・・・と心配になった美哉は、
興味と探すと言ってしまった手前からその手紙の発信源を探りはじめた。
義人は棗と婚約していた。
棗の母親はパチンコ依存症、父親はアル中で、
棗は両親、特に父親のことを忌み嫌っていた。
それでもなんとか挨拶をと、義人と共にいなくなった母親を探し始める。
見つかった棗の母親は大豪邸にいた。
久しぶりの再会のため、彼女はそこに宿泊することになり、義人は帰った。
その夜、火事が起こり母親の家族は皆死亡する。
棗の遺体は見つからず、放火は棗の仕業ではないかと疑われる。
絶対にそんなことはないと信じた義人は何が実際に起こったのか、
そして棗の行方はどこなのか探し始める。
泰夫は職をなくし、ホームレスのような生活をしていたところ、
千瀬という老女に頼みごとをされる。
誰かが千瀬の命を狙っている。それから守って欲しい、と。
異なる方向から一つの事件の真相を探っていく。