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    • 2013.11.17 Sunday
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    • by スポンサードリンク

    ぜつぼう

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      評価:
      本谷 有希子
      講談社
      ¥ 1,470
      (2006-04-28)

      本谷さんの本二冊目読了。
      もうタイトルからして、イっちゃってる感満々。
      今回は主人公が男だったんだけど、女を描いたほうがうまいと思った。
      生きてるだけで、愛の方が倍くらい面白かった。

      主人公は芸人。元、芸人かもしれない。名前は戸越。
      ロシアを旅して戻ってくると超売れっ子になっていた。
      分刻みのスケジュールをこなした後は相方のオレグに逃げられ
      そこからは転落の一途だった。
      顔が知れ渡っているのに、仕事はない。
      おかげで重度の不眠になり、眠剤を大量に飲む。

      鳩おじさんと名乗るホームレスに言われ、彼の実家に住むことになった。なぜか。
      そこにはいないはずの人がいた。
      シズミと名乗る女性はその家の人間とは全く関係がないが
      その家の娘だとなりすまして暮らしていた。
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      愛の挨拶

      0
        評価:
        本岡 類
        新潮社
        ¥ 1,785
        (2007-08)

        エルガーの「愛の挨拶」
        仁科はヴァイオリンを弾く妻布由子に誘われてピアノを始めることになった。
        最初に合奏する曲は「愛の挨拶」だと決めていた。

        そんな布由子はかつて留学したオランダに旅行に行き、
        そこで突然脳溢血で亡くなった。

        仁科は戸惑い、悲しみ、怒りを覚える。
        布由子が亡くなったその部屋にはベルナルトがいた。
        布由子が留学時に世話になった家の長男で、プロのピアニスト。

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        さよなら渓谷

        0
          評価:
          吉田 修一
          新潮社
          ¥ 1,470
          (2008-06)

          どこかで見たことあるような物語の裏で、
          誰にも語られない物語が静かに続いていた。

          悪人と同じような
          日常に潜む悪意や事件がベース。
          吉田修一さんはこちらの方向にもうシフトしてしまったのかな?
          こういう方向になってからの方が評価されているみたいだけど、
          私個人的には昔のほのぼのとした優しい雰囲気の物語の方が好きだ。

          渓谷に立つある市営団地に住む二人の話。
          尾崎俊介とかなこが二人で暮らす部屋。
          その隣に里美という女性が息子と二人で住んでいた。
          萌というその男の子は渓谷の奥で遺体となって見つかった。
          最初は事故かと思われたが、どうやら里美が怪しいらしいという流れになりつつあった。

          毎日報道陣に囲まれる俊介。
          報道陣の中の一人が俊介を見たことがあるといって声をかけていた。
          古い、痛い、つながり。
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          木漏れ日に泳ぐ魚

          0
            評価:
            恩田 陸
            中央公論新社
            ¥ 1,470
            (2007-07)

            とじられた世界で判明する過去とある事件の真実。
            舞台に立つのは男と女。二人だけ。
            お互いのことを、ヒロ、アキと呼び合う二人はとても仲がよかった。
            一緒に暮らしていた。
            だけど、今いるのは家財道具を全て運び出した空っぽの部屋。

            もうすぐばらばらになってしまう。
            その前に明らかにしておかなければならないことがあった。
            一年前のその日から、二人の関係は徐々におかしくなっていった。
            二人で山登りのツアーを含む旅行に行った。
            その時ガイドをしてくれたのが、あの男。
            あの男は崖から落ちて、死んだ。

            恩田陸さんらしい、ミステリ。
            だけど、いつでも新しいミステリに挑戦しているというのはすごいと思う。
            新しい手がかりは、二人の頭の中にだけ。
            会話をつむいで記憶を掘り起こしていく。
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            塩の街

            0
              評価:
              有川 浩
              メディアワークス
              ¥ 1,680
              (2007-06)

              東京湾の埋立地に、そして世界中の大都市近辺の海にも同様に、
              巨大な白い隕石が落ちてきた。ある日、突然。
              その日から、世界中で「塩害」と呼ばれる現象が頻発した。
              人間が塩になってしまう。
              塩害になり始めたら最後まで止められない。

              各都市はもちろん壊滅状態。
              人間がどんどん塩になって消えていく。
              真奈はその日、学校を休んだ。
              両親は戻ってこなかった。
              襲われそうになった所を助けてくれたのが秋庭。
              ぶっきらぼうながらも根は優しい秋庭と真奈は共に暮らすようになった。
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              刻まれない明日

              0
                評価:
                三崎 亜記
                祥伝社
                ¥ 1,680
                (2009-07-10)

                「失われた町」とリンクする物語。
                厳密に言うと少し違うみたいと最後にあった。
                「失われた町」はこの感想文ブログを始める前に読んだから、
                もう内容がおぼろげになってしまった。

                町の姿だけは変わらず、その中にいた人々が忽然と姿を消す。
                ある日、突然それは起こる。

                十年ぶりにある町に戻ってきた沙弓。
                彼女はかつて失われた町で一人だけ消え残った人間だった。
                時折彼女をかつての思い出なのか出来事なのかのフラッシュバックが襲う。
                記憶を失ったその町に戻った彼女は歩行技師と呼ばれる人間と出会う。

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                盗聴

                0
                  評価:
                  真保 裕一
                  講談社
                  ¥ 540
                  (1997-05)

                  短編ミステリー集。
                  「盗聴」
                  「再会」
                  「漏水」
                  「タンデム」
                  「私に向かない職業」
                  の五編から。

                  すごく面白かった!
                  短編の中にこれだけの要素を盛り込んできっちりまとめるのはなかなかできないと思う!
                  表題作は「盗聴」だったけど、
                  他の四編もどれもいい。

                  全て、裏の裏の裏くらいまである。
                  特に「私に向かない職業」は完全に騙された。

                  好きなのは「盗聴」と「再会」かな。あえて挙げるとすれば。
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                  同級生

                  0
                    評価:
                    東野 圭吾
                    講談社
                    ¥ 700
                    (1996-08)

                    わりと昔の作品だと思うけど、
                    ミステリらしいミステリだった。
                    人が死に、その謎を追う高校生。

                    東野圭吾といえば私の中では読んだ後に読者に疑問を投げかけるような
                    読む側からすると、ずんと重い荷物を背負わされたような作品を書くイメージだったけど、
                    こういう「らしい」ミステリを書いていたんだとちょっと驚いた。

                    主人公の西原荘一は修文館高校の三年生。野球部のキャプテンをしている。
                    ある日登校すると、同級生の宮前由希子が死んだと噂が流れていた。
                    由希子はとても急いでいる様子で道路に飛び出し、トラックに跳ねられ、死んだ。
                    由希子は妊娠していた。
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                    夏の魔法

                    0
                      評価:
                      本岡 類
                      新潮社
                      ---
                      (2005-05-19)

                      何となく気になったので手にとってみた。
                      本岡類さんの本初読了。
                      とてもおもしろかった。

                      脱サラして、那須高原で牧場を営む高峰俊彦。
                      高峰なりの放牧のやり方が板についてきた四年目、
                      彼の元にかつての妻から連絡が入り、十九歳になる息子、悠平が彼のところに滞在することになった。

                      牧場は体力仕事ということは何となく知っていたけれど、
                      具体的にどういう毎日を送っているのかなどは全く知識がなかった。
                      牛の世話をきちんとして、そこから利益となる牛乳をとり、
                      そういう時が来ればそれを肉牛として売る。
                      大切に管理をするけれど、命として扱うけれど、それはあくまで商品。

                      若い人間は若い風を吹き込む。
                      変わるのは若い人間だけではなく、
                      その父親や周りの人間も変える。
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                      さいはての彼女

                      0
                        評価:
                        原田 マハ
                        角川グループパブリッシング
                        ¥ 1,575
                        (2008-09-26)

                        読後感は悪くない。
                        だけど、全然物足りない。

                        「さいはての彼女」
                        「旅をあきらめた友と、その母への手紙」
                        「冬空のクレーン」
                        「風を止めないで」
                        の四編から。
                        「さいはての彼女」の中で登場するナギの続編というか、シリーズものが「風を止めないで」

                        なんというか、全部同じような雰囲気。
                        主人公は男社会の中で勝ち上がってきた女性。
                        昔の男ばりに自分の地位とやってきた仕事に誇りを持ち、
                        ほされかけてそこから立ち直るといった物語。
                        あえて似たようなものを集めたのかもしれないけれど、飽きてしまう。
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