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    • 2013.11.17 Sunday
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    • by スポンサードリンク

    福袋

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      評価:
      角田 光代
      河出書房新社
      ¥ 1,365
      (2008-02-15)

      角田光代さん、久しぶりに読めた。
      新作が出ているたびに読んでいる気はするんだけど、
      こういう角田さんの本領が発揮されているような本は久しぶりかも。

      日常の中にありふれている奇妙さ、ちょっとしたずれ、不気味さを
      うまく切り取っている。

      昔よりもきれいな文章になっていると感じる。
      年齢層もフリーターとかやってる20代からぐっと大人になった。
      でも、大人だからこそ生きている年月が長いからこそ大きくなってしまったずれ。
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      マジシャン

      0
        評価:
        松岡 圭祐
        小学館
        ¥ 1,680
        (2002-09)

        すごく面白かった!
        ミステリなんだけど、タイトルの通りマジックに関するトリックが使われて
        マジックの世界の奥の深さや心理テクニックが見事に描かれていた。
        ミステリとしても秀逸。
        完全に騙された。

        警視庁捜査二課に所属する舛城徹警部補。
        舛城の部下にあたる新人刑事、浅岸。
        科警研「特殊犯罪担当」白金恵子。
        三人がチームを組んであたることになったのは、
        巨大な詐欺事件に「なりうる」事例。

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        かけら

        0
          評価:
          青山 七恵
          新潮社
          ¥ 1,260
          (2009-10-01)

          タイトルのままの物語。
          ピース。
          それだけでは物語を形成しないひとかけら。
          だけど、何か心にひっかかるとっかかりみたいなもの。

          伝えたいことがあるのかないのかはよくわからない。
          感じるものはあった。
          他の人が感じるかわからないし、もし何か感じたとしても
          それが私と同じものだとは思えない。
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          狐火の家

          0
            評価:
            貴志 祐介
            角川書店
            ¥ 1,575
            (2008-03)

            弟おススメ作家さん。
            弟が好きそうだなー。よくわかる。
            ミステリの中に他のジャンルの面白さを混ぜ込んである。

            短編集。
            「純子&榎本シリーズ」らしい。
            弁護士の青砥純子。彼女は密室の殺人事件に限ってなぜかよく引っ張り出される。
            防犯ショップを営む榎本径。その道で警察の世話にもなっている防犯(犯罪?)のプロ。

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            あした咲く蕾

            0
              評価:
              朱川 湊人
              文藝春秋
              ¥ 1,600
              (2009-08)

              短編集。
              少しだけ、これくらいなら起こってもおかしくないかもというような不思議が起こる。
              その周りにいる人々をほんのり温める奇跡。
              どちらにしてもそれを受けるのは人間
              感じ取るのは、その人の心があるから。

              読んでいる間はさくさくと読みすすめられる。
              さっぱりしているし、情景の描写がとてもきれい。
              主人公たちが不思議に出会って優しく変わっていく様子もいい。
              だけど、なんとなく心には残りにくかった。
              別に奇跡なんて起こらなくても、これくらいならかわってもおかしくないんじゃないかと思ってしまう。
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              武士道シックスティーン

              0
                評価:
                誉田 哲也
                文藝春秋
                ¥ 1,550
                (2007-07)

                武士道セブンティーンの前作。

                中学時代に全中準優勝という輝かしい成績を手に入れ、
                推薦で東松学園高校女子部に進学した磯山香織。

                剣道を始めたのは中学生になってから。それまでは日本舞踊をしていた。
                東松学園の中等部からの繰り上がりで進学した西荻(旧姓、甲本)早苗。

                互いに相手が何者か知らずに戦って、早苗が勝利をおさめた。
                磯山は悔しさのあまり、早苗に執着しだす。

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                【元職員】

                0
                  評価:
                  吉田 修一
                  講談社
                  ¥ 1,365
                  (2008-11-05)

                  うん、私の知っている吉田修一さんといえばこういう感じ。
                  この小説は全然ほのぼのではないけど、
                  人間の心理を描く様子はイメージ通り。

                  一人でタイに観光にやってきた片桐。
                  最高級のホテルに宿をかり、現地の屋台で食事を摂る。
                  ひょんなことから武志という現地にすむ日本人の青年と出会う。
                  武志は「羽を伸ばしたいでしょう」といってミントという素敵な若い女性を片桐に紹介した。
                  ミントと過ごす夢のような日々。

                  現実は全て日本。
                  いつか戻らなければならない。
                  本当は妻と一緒に来るはずだった。
                  ただの会社員である自分がこんなに贅沢に金を使えるはずじゃない。本当は。
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                  ミッキーマウスの憂鬱

                  0
                    評価:
                    松岡 圭祐
                    新潮社
                    ---
                    (2005-03-23)

                    なんだか、スカッとする気持ちのいい小説だった。
                    年代が若い人(高校生とか、大学生とか)におススメしたくなるような本。
                    この本は、たまたま入った書店で平積みにされていて、書店員さんのPOPが書かれていた。
                    それからずっと気になっていたところでたまたまめぐり合ったので借りてみた。
                    なかなかいい。この人の他の本も読んでみよう。

                    読み初めて驚いたのは、ディズニーランドの具体的な名前や
                    裏の様子がそのままはっきり書かれていること。
                    例えば、ミッキーマウスは、「ミッキーマウス」なのだ。
                    キャストが使う移動用の道なども沢山出てきたけれど、
                    実際にありそう。これだけちゃんと書かれているなら!と思ってしまう。

                    ディズニーランドにあこがれて、派遣ながらもなんとか仕事を得ることになった後藤。
                    やる気はあるのだけど、やっぱり思い描いていたのは表に出る花形の仕事。
                    彼が配置されたのは、「美装部」パレードやショーでキャストが見につける衣装や着ぐるみを
                    身に着けるのを補佐する役割だ。


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                    白蛇島

                    0
                      評価:
                      三浦 しをん
                      角川書店
                      ---
                      (2001-11)

                      三浦しをんさんの名前や作品はよく聞いていたのだけど
                      実際に自分で読むのは初めて。
                      でも、これは面白い!これから追っかけると思う。

                      古い伝統と言い伝え、不思議な慣習が今も残る島、「拝島」
                      その裏に悟史は住んでいた。
                      今は島を出て寮つきの高校に通っている。

                      悟史を出迎えたのは、「持念兄弟」の光市。
                      島の中では実際の兄弟よりも強い絆を持つといわれている。
                      白蛇様に守られている島。言葉にしても忌まれるとまで言われている「あれ」を島から遠ざけてくれているという。

                      神や神力が未だに存在し、実際に不思議が起こる。
                      何かが起こる気配がどんどん濃密になり、
                      悟史はそれに巻き込まれていく。

                      沖縄には実際こういう力がある人も少なくないという。
                      私は実際に体験したことがないから、強く信じているわけではない。でも否定はしない。
                      人間外の力はきっとある。例えばこういう形になって。
                      そんな物語。
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                      気高き昼寝

                      0
                        評価:
                        天野 作市
                        講談社
                        ¥ 1,575
                        (2009-04-21)

                        借りる本がなかったから、たまたま目に留まったものを借りてみたんだけど、
                        うーん・・・、正直全然わからなかった。

                        文章はすごく上手だと思う。
                        人によって上手く使い分けられているし、心情も読み取りやすい。
                        構成もきれいだと思う。
                        だから、むやみに悪かった!とはいえない。
                        だけど、納得できない所がありまくる。

                        同じ精神病棟で入院中に知り合った今村とナツタカ。
                        今村の恋人であるという響子から突然電話がかかってきて、
                        今村が死んだと伝えられる。
                        生前、ナツタカと今村はある約束をしていた。
                        今村の書いた文章を元に、ナツタカが小説を書くという約束。
                        その文章を響子が持ってきた。

                        だいぶ回復していた所で出会った酒井(男)と和久井(女)は
                        出会ったライブの帰りそのままナツタカの家に泊まりこんできた。
                        そこでナツタカが長い間放置していた今村の雑誌を見つけ
                        酒井と和久井は順番に読んだ。
                        読んだ後は今村の信奉者になっていた。

                        ナツタカ自身もすでに小説として完成しているようなその文章を読み始め
                        ナツタカが知っている今村とかつての今村との差異に驚きつつ読み進めた。
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