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評価:
貴志 祐介
講談社
¥ 1,995
(2008-01-24)
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素晴らしかった。
今年読んだ本の中では一番面白かった。
読み始めの数十ページでこれはすさまじく壮大な物語だな。
というのに気づいたんだけど、そのままぶっ通しで上下巻読破してしまった。
最後まで全く飽きなかったし、
世界観もよく構成されていてしかもリアル。
語り手は早季。千年後にも残るようにとしたためた手記の形式になっている。
世界が一度終わってしまったあと作り上げられた新しい世界。
旧時代の過ちを繰り返さないようにと過剰にも思える清潔さで保たれた郷。
その一つの神栖66町が早季たちの生まれ、育っていく町。
早季、そして彼女の友人である真理亜、覚、瞬の小学校時代から始まり、
彼女が成人してある事件が起こり、終わるまでのすべてを描く。