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評価:
伊坂 幸太郎
講談社
¥ 650
(2008-09-12)
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「
モダンタイムス」のルーツとなる作品。
前編が「魔王」安藤兄弟の兄が主役。
物事をとことん考えつめる彼。
自分の思考を信じて対決していくことを信条とする彼。
突如として現れた政治家、犬養が日本をファシズム化させるのではないかと危機感を抱く彼。
彼はある力を身につけた。
自分が思い描いたセリフを目の前にいる人間にしゃべらせることができる「力」
後編は「呼吸」
安藤弟の潤也を彼女の詩織の視点から描いた物語。
兄弟の家に転がり込んでいた詩織は安藤兄のことを慕っていた。
潤也が誰よりも兄を尊敬し、強く思っていたか知っていた。
潤也の隣で彼が「力」に目覚めていくところ、
彼が意思を持って立ち向かっていくのを見ていく。