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    • 2013.11.17 Sunday
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    • by スポンサードリンク

    君が降る日

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      評価:
      島本 理生
      幻冬舎
      ¥ 1,365
      (2009-03)

      よかった。
      すごく切ない。でもそれがよかった。
      幼い、何も周りが見えていない。
      彼と自分だけの世界。
      ある日突然暴力的に破られた。

      前作があまり良くなかったから正直期待していなかったのだけど、
      想像以上だった。
      また読んでみようと思える作品。


      表題作、「君が降る日」は、
      大学生の志保が付き合っていた彼氏を事故で亡くす。
      そのとき同乗していたのが彼氏、降一の先輩の五十嵐さん。
      どうしようもない感情を、葬式の場で五十嵐さんにぶつけてしまったことがきっかけで、
      五十風さんは降ちゃんの実家を手伝いにくることになった。

      一番好きなのは、「野ばら」
      思春期の男女間ではほぼありえない男女間の友情。
      少しだけバランスが崩れれば恋愛になってもおかしくない、
      むしろお互いそれを望んでいるのかもしれない。
      でも最後までそうしないまま彼らは関係を貫き通した。
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      ええもんひとつ

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        千両花嫁」のつづき
        庶民派の道具屋とびきり屋を営む真之介と嫁のゆず。
        今のところ、商いは順調。
        丁稚や手代も仕事をだんだんと覚えてきて、
        真之介とゆずは相変わらず二人一組でいいものを見つけて捌く。

        短編集だけど、一つ一つの物語がしっかり繋がっている。
        歴史上の人物や出来事も絡まって非常に面白い。

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        あたしはビー玉。

        0
          評価:
          山崎 ナオコーラ
          幻冬舎
          ¥ 1,365
          (2009-12-10)

          うーんと・・・、よくわからない本だった。
          児童文学?
          にしては、内容がへんてこすぎる。
          のわりには深みがない。
          意味もわからない。
          雰囲気は悪くない。
          ビー玉みたい。そのまま。


          ビー玉は清順の小さい頃の宝物。
          今でもずっと部屋のマグカップの中にいた。
          清順は進学した高校でいまいちうまくいっていない。
          そんな清順にビー玉が話しかける。
          自由に動く彼女。
          時々人間の形になる彼女。
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          Box!

          0
            評価:
            百田 尚樹
            太田出版
            ¥ 1,869
            (2008-06-19)

            体調が優れないので、超短文感想で行きます。

            百田さんの本は前から気になっていたんだけど今回初めて読めた。
            面白かった。
            爽やかな王道スポーツ青春小説。

            木樽優紀は恵美須高校特進クラスに通う優秀な生徒。
            彼の親友は体育科クラスに通う鏑矢義平。
            電車の中で彼らの高校の若い女教師、高津耀子が高校生らに絡まれていたところを
            たまたま乗車していた鏑矢がのしてしまう。

            高津に憧れていた木樽は自分の弱さを払拭しようと
            鏑矢が所属するボクシング部に入部する。

            天賦の才能を持ち、変幻自在に風のように舞って相手からダウンを奪う鏑矢。
            恐ろしいほどの努力をして地道ながらも確実に力を上げていく木樽。

            木樽に強く感情移入してしまう。
            彼みたいな努力はとうてい私にはできそうもないけれど
            努力できる才能が一番強い。どこに行っても通じる才能。
            耀子の思わせぶりで中途半端な態度にひどくいらいらした。
            先生としていることを決めたなら、どこまでも押し通せ!
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            龍神の雨

            0
              評価:
              道尾 秀介
              新潮社
              ¥ 1,680
              (2009-05)

              本物の悪人、犯罪者はこういうやつなんだろうなぁ。
              ただ自分の欲望を満たすために軽々と法を乗り越える。

              添木田蓮、楓の兄弟。
              父は出て行き、母が再婚したが、その母は亡くなった。
              無職で暴力を振るう継父とともに暮らす。
              高校を出た蓮は酒屋、レッド・タンで働いている。
              店長の半沢は蓮の状況をわかっていて、それでも気安く話しかけてくれる人のいい人。

              溝田辰也、圭介の兄弟。
              兄の辰也は中学生。心臓の病を抱えていた母は海に行った際に亡くなり、
              父は兄弟にとっても以前から知っていた里江という若い女性と再婚した。
              そして、父が亡くなった。
              里江は本物の母親として心を砕いているが、
              辰也は彼女に対し、頑なに反抗を続け、圭介にもそれを強要していた。

              似通った二組の兄弟が出会い起こった事件。
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              ウツボカズラの夢

              0
                評価:
                乃南 アサ
                双葉社
                ¥ 1,785
                (2008-03-19)

                「ウツボカズラ」ってきいたことあるんだけどなんだっけ?
                と、これを書く前に検索してみた。ちなみに作中には一度も出てこない。
                そしたら納得した。ぞぞっとした。

                ウツボカズラは筒のような形をした食虫植物。
                鮮やかな花もない、自分で動く足もない。
                ただ、獲物が中に入ってくるのをじっと待つ。
                そしてそれらを吸収して、自分自身の血肉にする。

                長野県から親戚の家を頼って東京に出てきた斉藤未芙由。
                母が死んで、父はすぐ再婚した。
                実の弟はすぐに新しい母に馴染み始めたが、
                未芙由は父のやり方が気に入らなかった。

                訪ねた鹿島田家は、豪邸。
                母のいとこの鹿島田尚子、その旦那さんの雄太郎、大学生の息子隆平、高校生の娘美緒、
                そして階下には雄太郎の両親が同居している。
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                デパートへ行こう!

                0
                  創業百年祭の最終日を前日に控えた鈴膳百貨店本店。
                  閉店後、警備員以外誰もいないはずの店内には
                  さまざまな思惑を抱えた人間たちが偶然にも(?)集まっていた。

                  少し前に鈴膳秋浦店の社員が秋浦市長との間での贈収賄容疑で逮捕された。
                  鈴膳の老舗の信用はがた落ち。
                  さらには伊住屋との合併話まで出てきていた。
                  創業一族であり、社長の矢野は降って沸いたそれらの話に戸惑うばかりだった。


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                  神去なあなあ日常

                  0
                    評価:
                    三浦 しをん
                    徳間書店
                    ¥ 1,575
                    (2009-05-15)

                    あー。ほのぼの。

                    最近殺伐とした本を読むことが多かったせいか、
                    こういう物語を読むとほっとする。

                    やりたいことも見つからず、高校を卒業したらフリーターになろうかとしていた
                    平野勇気は、母と高校の先生の陰謀(?)にはまって
                    神去村の中村林業株式会社に就職することになった。

                    山仕事は五人程度の班単位で行う。
                    同じ班の飯田与喜の家に住み込み、
                    徐々に仕事を覚えていく。

                    続きを読む >>

                    オリンピックの身代金

                    0
                      評価:
                      奥田 英朗
                      角川グループパブリッシング
                      ¥ 1,890
                      (2008-11-28)

                      東京オリンピック直前の日本。
                      東京は急ピッチで都会に生まれ変わろうとしていた。
                      その一方で毎日ぎりぎりの生活を送る田舎の暮らし。

                      オリンピックの成功という大きな目標に向かって
                      一丸となった日本国民の意思。

                      その流れに一人逆らい平坦で平等な世の中でないことを憂う一人の若者。

                      今の時代とはまったく違う。
                      選択肢が多すぎて道に迷ってしまうほど裕福な現代
                      どこの家に生まれたかがほぼ人の人生を決めてしまうその時代。

                      どちらがいいとはいえない。
                      ただ、自分は裕福でないならそのころに生まれたくはなかった。
                      そして、彼、島崎国男の計画が成功したらよかったのにと思った。
                      続きを読む >>


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