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    • 2013.11.17 Sunday
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    • by スポンサードリンク

    疾風ガール

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      評価:
      誉田 哲也
      新潮社
      ¥ 1,470
      (2005-09-29)

      以前何かで、「武士道シックスティーン」についてインタビューを受けているのを読んだら、
      「人が死なない物語を書きたかった」って言っていたのだけど、
      なるほど、なっとく。

      芸能事務所に所属する祐司は夏美を見て衝撃を受けた。
      かつて自分もバンド活動をしていた。
      夢をあきらめて、マネージメント側に回った。

      ペルソナ・パラノイアというバンドのギター担当が夏美。
      彼女にほれ込み、事務所から売り出したいとアプローチを始める。

      しかししばらくして、彼らのバンドのボーカル、城戸薫が死んでしまう。
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      弧宿の人(上・下)

      0
        評価:
        宮部 みゆき
        新人物往来社
        ---
        (2005-06-21)

        現代社会と同じ。
        人間がいて、さまざまな思惑(よしもわるしも)があって
        人や、家や、組合や、藩の面子や体裁や謀がある。

        その底辺で生きる、純朴な少女。

        ほうは「阿呆」のほう。
        生まれた家からは邪険にされ、たらいまわしにされた挙句捨てられた。
        拾ってくれたのは、丸海藩の井上家。
        代々医者をしており、藩に仕える彼らのことを「匙」と呼ぶ。
        当主、舷洲、その息子の啓一郎、娘の琴江
        彼らに囲まれて穏やかで平和な日々を送り始めたほう。

        しかし、琴江が突然亡くなる。
        ほうは琴江を殺した人間を見た。
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        ファミリーツリー

        0
          評価:
          小川 糸
          ポプラ社
          ¥ 1,575
          (2009-11-04)

          きらきらした物語。
          現実と地続きの逃避のよう。

          穂高で生まれ育った流星。
          彼の曾祖母、菊さんは「恋路旅館」という旅館をやっており、
          毎年夏になると、少し遠い親戚のリリーが一人でやってきた。
          流星の年子の姉、蔦子と三人で遊ぶ。

          美しい思い出。
          三人で見つけた犬、「海」を
          流星はとってもかわいがった。
          蔦子は大きくなるにつれ勉強に励み
          だんだんと三人一緒に過ごす時間は少なくなっていったけれど。

          でも、転機は訪れる。
          恋路旅館から火が出て全焼してしまう。
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          TOUR 1989

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            Amazonで検索してみたけれど出てこなかった。

            存在感のない不思議な男。
            香港への団体ツアーのあと、彼だけが帰ってこなかった。
            だれも名前をしらない。
            ただ、何か重要なものを置き忘れてきたような、
            不思議に存在感のある旅行になる。

            それに便乗する旅行会社
            消えた男とたまたま遭遇して預かり物をする日本人
            一緒に旅したはずの男
            自分の体験が微妙に捻じ曲げられて不思議な形で公開されている女性のブログ。

            そして、彼は伝説になった。
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            さまよう刃

            0
              評価:
              東野 圭吾
              朝日新聞社
              ¥ 1,785
              (2004-12)

              長峰重樹の愛娘、絵摩は花火大会に友人と出かけたきり帰ってこなかった。
              数日後、無残な姿になって荒川に浮かんでいた遺体は絵摩だった。

              重樹の元に情報をリークする電話がかかってくる。
              二人の犯人の名前。それを元にその中の一人の家に侵入する。

              悪意のかたまりのようなビデオテープ。
              それを重樹は見てしまった。
              激情に駆られ、そのタイミングで帰ってきた犯人を刺し殺してしまう。
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              まほろ駅前番外地

              0
                評価:
                三浦 しをん
                文藝春秋
                ---
                (2009-10)

                「まほろ駅前多田便利軒」のその後。番外編。

                「まほろ駅前多田便利軒」は呼んだけど、感想文書いてない。
                なぜなら、持ってるから。
                持ってる本は油断して感想文かかない。おかげでどんどん内容忘れてしまうんだけど
                いざとなったら読み返せばいいか!と思ってしまう。

                いろいろと理由があり、地元に帰って便利屋を始めた多田啓介。
                そこにバイト兼居候として高校の同級生、行天春彦が転がり込んできた。
                行動の読みにくいおかしな行天とわいわいやりながら
                多田はだんだんと元の元気を取り戻していく。

                「まほろ駅前多田便利軒」で関わった人間たちがまた出てくる。
                それとは別に、多田に新しい恋の予感も芽生える。
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                これでよろしくて?

                0
                  評価:
                  川上 弘美
                  中央公論新社
                  ¥ 1,418
                  (2009-09)

                  上原菜月は二つ上の夫、光と結婚して八年目。
                  ささやかで、おだやかな生活。
                  子供はいない。

                  偶然、元彼の母親、土井母と出会った。
                  菜月の何かしらを読み取るように、『これでよろしくて?同好会』に誘う。

                  興味を惹かれて訪れたレストランは、
                  さまざまな年代の女性がさまざまな議題の「正解」を探して
                  議論する奇妙な場となっていた。

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                  異邦人 fusion

                  0
                    評価:
                    西澤 保彦
                    集英社
                    ---
                    (2001-10)

                    タイムスリップミステリ。

                    永広影二は実家に帰るために空港にいた。
                    そのトイレで自分の顔にデジャ・ヴュを感じた。

                    飛行機を待つ間に実家に電話をすると、姉の美保が出た。
                    彼女は唐突に「月鎮季里子」と言う女性の本を買ってきてほしいと影二に頼んだ。
                    大学卒業後、姉が住んでいた「真籠荘」と言う名のアパートに彼女は出入りしていた。


                    飛行機着陸後からおかしく感じていた。
                    あるはずのものがない。
                    不注意で傷つけたはずの男の子が何事もないように立っている。
                    何かがおかしいのに、それを予定調和のように感じている自分自身。

                    実家に電話をかけてみると二十三年前に不審死したはずの父が出た。
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                    東京ゲスト・ハウス

                    0
                      評価:
                      角田 光代
                      河出書房新社
                      ¥ 1,470
                      (1999-10)

                      わあ、懐かしい雰囲気。

                      ちょっと昔の角田光代さんの本は全制覇したと思っていたけれど、
                      この本は読んでいなかった。
                      角田さんの本に出てくる人間たちは
                      いつも彼女の等身大(またはちょっと過去かも)の人間たちで
                      ひどくリアリティがある。

                      この時代は、「明日って何?今日があればよくない?」という雰囲気を感じる。
                      まじめ、とか地に足つけるとは正反対。
                      特にこの小説はそう。

                      東南アジアを半年めぐって日本に帰ってきたアキオ。
                      恋人だったはずのマリコの電話には男が出た。
                      行くところがないので、旅先で出会った暮林さんに電話する。
                      以前、行くところがなかったら、泊まりにきていいよと言われていたから。

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                      ニサッタ、ニサッタ

                      0
                        評価:
                        乃南 アサ
                        講談社
                        ¥ 1,785
                        (2009-10-21)

                        乃南アサさんの本は昔から何冊も読んできているけれど、
                        こういうエンディングは初めてじゃないかな?
                        主人公が気を入れなおして未来がどこまでも明るく見えるようなハッピーエンディング
                        それまではそれは乃南さんらしいすさまじい不幸が波のように襲ってくる悲惨ストーリーだけど。

                        読後感で本の印象はやっぱり大きく変わる。

                        「地味でいいから普通に生きる」
                        を目指して生きていこうとしてきたはずの片貝耕平。
                        ある日突然会社がつぶれた。
                        そこから派遣会社に登録するも、なんとなく気が乗らないことばかりで派遣先を転転とする。
                        心機一転別の派遣会社に登録して学習塾で働き始めるが・・・・

                        東京でたどり着いた最後の仕事先は住み込みの新聞配達屋だった。
                        ひたすらきついその仕事先に新しい従業員がやってきた。
                        色の黒い、真ん丸い顔の、お世辞にもかわいいとはいえないどんくさい19の女の子。
                        竹田杏菜というその子の存在で少しだけ職場の雰囲気は明るくなった。
                        彼女は言われたい放題で辛いはずなのにいつも笑っていて
                        耕平はそんな彼女を見てイライラしていた。
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