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評価:
森谷 明子
祥伝社
¥ 1,785
(2009-07-10)
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森谷さんの本、絶賛はまり中。
文章と構成がめちゃくちゃうまい。
この本は登場人物が多く、キャラクターは強いが名前を覚えにくい印象があった。
東京のある大学の生物総合学部。
キャンパスの一角にある古びた、用途の少ない、半ば物置部屋と化した建物がある。
通称、「オンボロ棟」
非常勤講師にもかかわらず、その見た目から「教授」と呼ばれてしまう矢上。
彼は生物総合学部ではほとんど無用の日本古典文学を教えていた。
オンボロ棟にある彼の研究室で
ほとんどの時間優雅に本を読んだり、
ミステリ好きの生徒、御牧咲を迎えて談笑したりして過ごしていた。
そんなオンボロ棟で事件が起こる。
大きな雷によって停電が起こる。
オンボロ棟の外への道は非常階段と、エレベーター。
一階の非常扉は開かなくなっていた。
中に居た人間は外界からシャットアウトされ、
矢上教授にとっては千載一遇のチャンス、死体が発見された。