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評価:
誉田 哲也
光文社
¥ 1,470
(2009-04-21)
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疾風ガールの続編
のはずだけど、完全に別物として書きたかったのだと感じる。
疾風ガールは基本ミステリーでしっかり人が死ぬ。
でも、これは純粋に夏美のバンドガールとしての成長物語。
人はもちろん死なないし、青春小説に近い。
芸能事務所「フェイス・プロモーション」で働く裕司。
彼がスカウトしたのはあるバンドにいたギタリスト、夏美。
夏美は煌々と光を放つ原石で
裕司は夏美をスカウトできたことを本当に喜ばしく思っていた。
芸能界、すなわちプロになるのとアマチュアでやるのとは
夏美が思っていた以上に違いがあった。
自動的に組まれていく彼女のスケジュール
歌一本で勝負しようとしていたけれど、
デビュー曲をCMタイアップすることになり、そのイメージガールも務めることになる。
夏美が以前から毛嫌いしていた秋吉ルイ。
シンガーソングライターとして売れっ子のルイだったが、
彼女の意思が全く感じられないと夏美は思っていた。